堀琴音、またも悲願の初優勝ならず…こっちゃんのとびきりの笑顔を撮りたい


フジサンケイレディス初日に首位に立ち、八重桜をバックにギャラリーの声援に応える堀琴音

フジサンケイレディス初日に首位に立ち、八重桜をバックにギャラリーの声援に応える堀琴音

 またしても堀琴音(21)=東芝=は悲願の初優勝に手が届かなかった。

 4月下旬に行われた女子プロゴルフツアーのフジサンケイレディスクラシック。国内屈指のダイナミックな景観と抜群の知名度を誇る静岡・川奈ゴルフコース富士コースで、八重桜も満開の好天の下、熱戦が繰り広げられた。初日前半ハーフ29のロケットスタートを切って首位に立った堀だったが最終日に自滅し、またも初優勝を逃した。

 この試合、“神った”プレーを連発しツアー通算6勝目を飾った吉田弓美子(29)=フリー=と最終組で競り合った堀は「優勝経験のある人は(プレーが)違う。見習いたい」と唇を噛んだ。堀は昨年終盤以降優勝争いの常連で、いつ勝ってもおかしくない順位で最終日を迎えるが、勝ちきれない試合が今も続く。

 堀は163センチのスレンダーなボディにオシャレなアドミラルのウエアをさっそうと着こなす、女優の吉高由里子似のフォトジェニックな美人プロだ。愛称は「こっちゃん」。女子ツアー屈指の人気を誇り、多くのギャラリーを連れてラウンドする。我々ゴルフカメラマンも重点的に追いかけ、私も彼女を撮影する時はシャッター数も倍増し、可愛らしい瞬間を狙う。

 もう1人、ツアーで双璧の人気を誇る美人プロゴルファーがいる。松森彩夏(22)=スターツ=だ。昨年10月に取材した富士通レディースで初優勝を決めた松森は、堀と最終日最終組で優勝争いをしている。

 この試合も堀は、最終日に首位タイでスタートするもスコアを落とし、粘った松森に初優勝をさらわれた。試合後に堀は「こんなゴルフでは勝てない」とコメント。一方の松森は、この試合賞金ランク上位の多くの強豪が欠場するというチャンスを生かし、割と”あっさり”初優勝を決めてしまった。

 その一因として、優勝争いの緊張の中、経験豊富な外国人キャディーから「ペイシェンス、ペイシェンス(我慢、我慢)」と言われ続け、切れそうな気持ちを抑える事ができたと語っている。現在の松森は、優勝経験者が持つ落ち着きやある種の風格が備わり堂々とプレーしている印象だ。

 話は再びフジサンケイレディス試合後のカメラマンルームへ飛ぶ。撮影画像を処理しながら、皆の話題は自然と初優勝を逃した堀へ向かう。「こっちゃんは切れるのを何とかしなきゃ」と専門誌のベテランカメラマンは身も蓋もない事を言う。私自身も堀をすぐ近くで撮影し、望遠レンズで表情を見ていると、やはり少し淡泊なのかな?との印象を持ってしまう。もちろんそれは堀自身も分かっている。4月18日付の本紙紙面のインタビューでは初優勝に向け「優勝争いの緊張の中で、もうちょっと落ち着いてできたら」と語っている。

 まだツアーは序盤戦。ギャラリーも我々カメラマンも、みんな堀の初優勝を待っている。我慢して、我慢して、勝利を掴み取って欲しい。トロフィーを掲げるこっちゃんのとびきりの笑顔を撮影したい。(記者コラム・今西 淳)

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