今平、完全Vに王手!初優勝で谷口先輩におごります


18番、若松菜々恵キャディーとグリーンが空くのを待つ今平周吾(カメラ・谷口 健二)

18番、若松菜々恵キャディーとグリーンが空くのを待つ今平周吾(カメラ・谷口 健二)

 ◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 関西オープン第3日(20日、京都・城陽CC=7037ヤード、パー71)

 首位タイで出た今平周吾(24)=レオパレス・リゾート・グアム=が4バーディー、2ボギーの69で回り、2位に5打差をつける通算8アンダーで単独首位に立った。初日から首位を守って独走態勢に入り、自身3度目の最終日最終組で初優勝に王手。勝てば、今季からクラブ契約を結んだヤマハの大先輩で通算19勝の谷口徹(49)=フリー=に食事をおごると約束した。

 今平の初Vが見えてきた。開幕戦以来となる中部学院大ゴルフ部4年の若松菜々恵さんをキャディーに起用し、ショット、パットともに安定して唯一の3日連続60台をマーク。2位に5打差をつけても「まだ何が起こるか分からない」と一切スキを見せなかった。

 飛躍の裏には谷口の存在がある。ヤマハの大先輩で、最近は「場面ごとのショットの打ち方とかを教えてくれる」と練習ラウンドを志願して技を学ぶ。この日は一緒に夕食を予定。「前祝いにおごってもらおう」という谷口の言葉を報道陣から伝え聞くと「谷口さんに出してもらう。勝ったらおごります」と宣言した。

 完全Vに王手をかけ、スコアを崩す気配のない後輩に、谷口も「あいつ、うまいな~。鉄壁のディフェンスやな」と感心した。今平の最終日最終組は昨年9月以来3度目。「強い気持ちでプレーしたい」。“3度目の正直”で先輩に恩返しする。(浜田 洋平)

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