鈴木愛、負けウェアで13位から首位!


1番、ティーショットを放つ鈴木愛

1番、ティーショットを放つ鈴木愛

 ◆女子プロゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストンレディス第2日(20日、愛知・中京GC石野C)

 13位から出た鈴木愛(23)=セールスフォース=が7バーディー、ボギーなしのベストスコア65で回り、通算10アンダーで単独首位に浮上。88年のツアー制施行後では13年アン・ソンジュ(韓国)以来2例目の「2週連続V&同一大会連覇」に王手をかけた。上田桃子(30)=かんぽ生命=と岡山絵里(20)=ニトリ=が9アンダーで2位。

 17番で4メートルを沈め3連続バーディーなど、一気に7つ伸ばした鈴木は「パットが良かった」と喜んだ。前週Vの満足感に浸ることなく、この日はプレーオフ負けした4月のサイバーエージェントレディス最終日と全く同じストライプのショートパンツに黄色の半袖ウェア。「チャージが必要なのでリベンジする気持ちで」。あえて“負けウェア”を選んでトップに躍り出た。

 初日終了後に宮川敦生トレーナーから練習禁止を命じられるほど、前週から痛めるひざの状態は良くない。2日連続で左ひざにテーピングを巻き「左をかばって右も痛くなった」。大会前には両ひじの違和感も明かすなど、満身創痍(そうい)での戦いだ。これまでほとんどしなかったストレッチに取り組み、入浴時間も普段より多く45分間取る。前夜は「暇なんで」と湯につかりながら携帯で人気バラエティー番組「有吉ゼミ」を見てリラックス。オンとオフを切り替えて結果につなげた。

 「優勝するには運も必要なので、引き寄せるようなゴルフをしなきゃいけない」。痛みに負けずに戦う23歳は「(プロ野球ロッテ)マリーンズのヘッドカバーも使っているので(笑い)。私がいい話題を届けることで頑張ってもらえたら」とパ・リーグ最下位を独走するひいきチームへのエールも忘れなかった。(岩原 正幸)

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