宮里優作、お疲れ44ホール「2度とやりたくない…全米OP切符獲得


 ◆ゴルフ 全米オープン日本地区最終予選(22日、兵庫・小野GC)

 宮里優作(36)=フリー=が通算7アンダーの2位で並んだ6人によるプレーオフ(PO)を8ホール目で制し、上位4人に与えられる本戦(6月15~18日・米ウィスコンシン州エリンヒルズ)切符を獲得した。小平智と今平周吾はともに初出場。日本人は既に資格を持つ松山英樹、22日の世界ランク60位以内に入った池田勇太、谷原秀人の合計6人が出場権を得た。

 喜びより疲労が大きい。05年から日本で最終予選を開催以降、14年の6ホールを超える過去最長。宮里は「こんなのは人生で初めて。1日44ホールなんて2度とやりたくない」と苦笑いした。

 第1組で午前6時30分に出ると、36ホールで7アンダー。全組が終えるまでの2時間で5分だけ仮眠を取ったが「もっと寝たかった」と休めない。6人によるPOに突入し、1ホール目の第1打で「体が動いてくれない」と右に曲げ、池ポチャでボギー。何とか生き残り「神様が『頑張れ』って言った気がする」と体にムチを打ち、8ホール目にバーディー。日没間近の午後7時7分に決着をつけた。

 表彰式で残っていた小平に「待たせてごめんね」と頭を下げた。昨年の全米オープンは日本人トップの23位。「まずは4日間戦いたい」。目標を考える余裕もなさそうだった。(浜田 洋平)

最新のカテゴリー記事