◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス第1日(8日、兵庫・六甲国際CC=6538ヤード、パー72)
曇天の下、今季限りの引退を表明後、初戦となるサントリー所属の宮里藍が、日米ツアーで苦楽をともにしてきた上田桃子、昨年の日本女子アマチュア覇者の高橋彩華とともに前半9ホールを折り返した。藍は1バーディー、1ボギーのイーブンパーで26位となっている。10時時点で早くも昨年、初日のギャラリー数を上回る4773人に上っている。
大ギャラリーを引き連れ、159ヤードの11番パー3でボギーが先行した。アイアンでの第1打をグリーン右手前バンカーに入れ、第2打はピン奥3メートルへオーバー。パーパットは20センチショートした。
それでも、521ヤードの17番パー5で取り返した。ドライバーでフェアウェー真ん中へ。ウェッジでの第3打をピン左7メートルに乗せ、バーディーパットを沈めると右拳を揺らしてガッツポーズ。大きな拍手と「ナイスバーディー!」との大声援がとんだ。
日本女子ゴルフを牽引してきた、国民的ヒロインの国内最終戦となる可能性もあり、早朝からギャラリーが殺到。予定を15分早めて6時45分に開場となった。藍が練習場に姿を見せると、数百人が一挙一動に熱視線を送り、周囲には幾重もの人垣ができていた。