◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス最終日(11日、兵庫・六甲国際CC=6538ヤード、パー72)
肌寒い曇天の下、今季限りの引退を表明後、初戦となるサントリー所属の宮里藍が、前半9ホールを折り返した。2バーディー、3ボギーと1つスコアを落とし、通算イーブンパーの41位となっている。
国内ラストラウンドとなる可能性もあり、日曜日で早朝から多くのギャラリーが殺到。7時半過ぎに、サントリーのイメージカラーと同じ水色のウェアに白いショートパンツ姿の藍が姿を現すと、練習場では黒山の人だかりができた。同11時現在で観客数は8283人で、既に2009年の大会史上最多観客動員数を更新した。
この日同組で回る、成田美寿々やイ・ナリ(韓国)と笑顔であいさつを交わすなど、リラックスした表情で準備を進めた。午前8時37分に宮里が486ヤードの1番パー5のティーグラウンドに上がると、盛大な拍手と「藍ちゃん、頑張れ~っ!」という大声援がわき起こった。同8時45分にスタートした。
ギャラリーの注目を浴びながら、ドライバーでのティーショットはフェアウェー真ん中へ。フェアウェーウッドでの第2打は右ラフへ。ウェッジでの第3打は、バックスピンをかけてピン奥1メートルへつけた。2日連続のバーディースタートに割れんばかりの大喝采。藍は冷静に左手を挙げて応えた。
しかし、196ヤードの3番パー3でスコアを落とした。ティーショットをグリーン左奥のラフへ。第2打のアプローチは2メートルショート。パーパットは右に外れた。
385ヤードの5番パー4でも苦戦。第1打を左フェアウェーに運んだが、アイアンでの第2打はグリーン右手前バンカーへ。第3打はピンを9メートルオーバーし、2パットのボギーとなった。
それでも、144ヤードの6番パー3で取り返した。アイアンでピン右2メートルにつけ、バーディーパットを冷静に沈めた。「ナイスバーディー!」の大歓声に右拳を2度、3度揺らしてガッツポーズした。
ところが、今大会最難関ホールの405ヤードの9番パー4でスコアを落とした。ドライバーで右フェアウェーへ。第2打がグリーン奥のラフへ。第3打のアプローチは3メートルショート。それを右に外してボギーとなった。