新海、パター変えたらパッと解決!プロ4年目で初の最終日最終組


5番をパーセーブし声援に応える新海美優。通算7アンダーで2位に浮上した

5番をパーセーブし声援に応える新海美優。通算7アンダーで2位に浮上した

 ◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス第2日(17日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6566ヤード、パー72)

 8位から出たプロ4年目の新海美優(21)=広島CC=が4バーディー、ボギーなしの68。通算7アンダーとし、4打差2位に浮上した。「毎日パットを外す夢を見た」と約3週間もうなされる日々を過ごしながら、パターを変更してグリーン上で粘った。14年のプロテスト合格者(86期生)では初のツアー優勝を狙う。台湾のテレサ・ルー(29)=太陽生命=が通算11アンダーで単独首位。

 眠れぬ夜とはオサラバだ。約3週間も続いた悪夢を、新海がやっと振り払った。最終18番。約2メートルのパーパットを沈めると、笑顔で歓声に応えた。「最後を外したら最終組で回れなかった。入って良かった」。4打差2位。プロ4年目で初の最終日最終組を決めると、胸をなで下ろした。

 今季のパーオン率は約64%で部門別ランク31位と健闘も、平均パットは約1・85でランク54位。パットで悩み続けた。「このところ毎晩、パットを外す夢ばかり見てた。夜中に目が覚めることもあった…」

 不振脱出の理由は「一から見直したこと」だという。前々週からパターを新しいものに変更。さらに「パットの前のルーチンも全て見直した」。後半は1パットのパーが8回と、しぶとさが光った。一定したリズムを心がけ、ストロークが安定。

 9歳だった2004年、LPGAツアー選手権リコー杯を観戦した際、宮里藍のプレーを見て「藍さんのように、たくさんの人の中でプレーしたい」とプロを目指した。堀琴音や柏原明日架ら逸材がそろう86期生だが、優勝した選手はいない。「首位と4打差あるけど、しっかりついていきたい」。無欲で頂点に立つ。(高橋 宏磁)

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