新海、一時1打差も…終盤失速涙の2位「優勝争いで、いろんなことが起こる」


18番ホールで、優勝したテレサ・ルーを祝福する新海(右)

18番ホールで、優勝したテレサ・ルーを祝福する新海(右)

 ◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス 最終日(18日、千葉・袖ケ浦CC新袖C)

 4打差2位から初優勝を狙ったプロ4年目の新海美優(21)=広島CC=は一時1打差まで詰め寄るも、終盤に崩れて通算7アンダーで5打差2位に終わった。台湾のテレサ・ルー(29)=太陽生命=が71で回って通算12アンダーで今季2勝目、通算14勝目。

 思わず涙がこぼれた。新海は7番終了時で1打差に詰め寄るなどメジャー3冠のルーと激闘を演じながら、終盤に崩れて5打差の2位。自己最高順位にも悔しさがこみ上げた。「初めての経験。いつもならグリーンに乗るような距離も乗らなかった」と何度も涙を拭った。

 2日目(17日)終了後は師匠で男子ツアー通算16勝の鈴木規夫(65)に電話をかけた。「できることをやればいいんだよ」と助言されたが、満足に眠れなかったという。自身初となった最終日最終組の重圧は予想以上だった。

 約581万円を獲得し賞金ランクは26位に浮上。初のシード権獲得に向けて大きく前進した。「優勝争いで、いろんなことが起こるのはいい経験になった。同じミスはしないように」。涙の敗戦を糧に初勝利をつかみ取る。(高橋 宏磁)

最新のカテゴリー記事