◆欧州男子ゴルフツアー アイルランドオープン最終日(9日、ポートスチュワートGC)
青木功、松山に続く日本人3人目の欧州ツアー制覇はならなかった。谷原は2打差4位から逆転を狙うも10位。「上を目指していたので、この順位は納得いくものじゃない」。だが一方で「毎日天気が変わって、いい予行演習になった」と悔しさの中から、全英オープンに好感触をつかんだ。
冷たい雨の中、伸ばせなかった。晴天だった前日は速く感じたグリーンが、最終日は朝から降り続けた雨で「重くなった」。1番や5番、11番などチャンスでパットがショートしたが「そういうのが全英に生かせる。これだけグリーンのスピードに差が出ると、うまく対応しないといけない」と反省を本番で生かすつもりだ。
前週のフランスオープンから「体の負担を減らすためにスイングを変えている」という中で上位争い。「もう少し練習すれば、自信が出てくると思う」と上昇の余地を実感した。全英出場の日本勢4人で唯一、2008年にコースを経験(予選落ち)した強みもある。「写真見たけど、全然覚えてない。半端じゃない雨だった」と笑ったが、今年の好調さをもってすれば、自己最高の06年の5位を超えるのも不可能ではない。