松山「ショットが不安定だった。それに尽きる」14位 第1打が痛恨のOB


 ◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 第146回全英オープン最終日(23日・英ロイヤルバークデールGC=7156ヤード、パー70)

 【サウスポート(英国)23日=榎本友一】初日から首位のジョーダン・スピース(23)=米国=が1イーグル、4バーディー、5ボギーの69と伸ばし、通算12アンダーで大会初優勝を飾った。7打差5位から出た松山英樹(25)=LEXUS=はショットが乱れ3バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの72で2アンダー14位に終わった。

 メジャー初制覇への可能性が一瞬にして消滅した。1番の第1打だ。左からの向かい風に、松山は前日までの3アイアンではなく3ウッドを握った。ボールは大きく右に弧を描いて柵を越えて林へ。痛恨のOB。5メートルのパットもカップに蹴られてメジャーでは3度目のトリプルボギーだ。「とりあえずフェアウェーに置いておこうかなという感じで打ったんですけど…。大変な一日になりました」と肩を落とした。

 首位を追う立場でいきなり10打差に広がった。2番以降も焦りからか第1打が曲がり、フェアウェーキープは36%と低迷。「ショットが不安定だった。それに尽きる」と悔いたが、収穫もあった。この日は28パット。大会計111パットは全体9位で、5年連続の出場で自己最少&最高位だ。風雨でグリーンのスピードが変わるリンクスで3パットは一度もなし。花道からのアプローチでもパターを使う場面が多く「グリーンの外からも距離感が合っていた」と手応えをつかんだ。

 今後は世界選手権シリーズのブリヂストン招待に出場し、今季メジャー最終戦の全米プロに臨む。ショットが万全でなくても第1R、第3Rで自己最少スコアを出すなど成長を感じさせた20戦目のメジャー。世界ランクでは優勝したスピースと入れ替わり3位に後退した悔しさを糧に、頂点への挑戦は続く。

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