◆報知新聞社主催 全日本クラブチャンピオンズ 第56回報知アマゴルフ選手権 最終日(28日、茨城・ザ・ロイヤル ゴルフクラブ)
村越元彰(40)=宍戸ヒルズ=が1オーバー73で回り、通算7オーバーで初出場初優勝を果たした。1打差の2位は姉妹提携のハワイ州アマ代表のテイラー・オオタ(23)。大会史上最年少Vを狙った中村一隆(19)=大宮国際=は通算11オーバーの3位。47位からスタートした原辰徳・前巨人軍監督(59)=戸塚=は通算26オーバーの44位で3日間の戦いを終えた。
しぶとい忍耐のゴルフで村越がテイラー・オオタとのマッチレースを制した。
前半は1打リードしたが、12番パー4のダブルボギーで逆転を許した。それでも14番パー4でバーディーを奪って追いつき、最終18番で4・5メートルのパットを外してボギーのオオタに対し、3メートルのパーパットをねじ込んだ。控えめなガッツポーズで「自分が一番ビックリした」とビッグタイトル獲得を喜んだ。
スタート前の練習でドライバーが左にしか行かない状況にも冷静に対応。最終組で、23歳のオオタと19歳の中村と若い2人の飛距離に圧倒されながらも「我慢だと思って3ウッドを使いました」とドライバーを封印してのスコアメイクに徹した。
高校時代は二松学舎大付の野球部で外野手、捕手で甲子園を目指していた。ゴルフ好きの両親の影響で、クラブを握ったのは社会人になった21歳から。2003年に日本ゴルフツアー選手権開催コースの宍戸ヒルズCCのメンバーになり、昨年初出場のクラブ選手権を制して報知アマへの切符をつかんだ。
母校は29日に東東京大会の決勝を戦う。「明日は応援に行ってきます」。自身の勝利を前祝いに、3年ぶりの甲子園を目指す後輩へ熱いエールを送る。