横尾要、3回戦進出!「あの『分け』が大きかった」


2回戦、スタート前に青木JGTO会長(右)の激励を受けて笑顔の横尾

2回戦、スタート前に青木JGTO会長(右)の激励を受けて笑顔の横尾

  ◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダマッチプレー選手権 第2日(2日、千葉・浜野GC、賞金総額2億1000万円=優勝5000万円=)1回戦(18ホール) 横尾要 6アンド5 香妻陣一朗

 1回戦の残り24試合と2回戦が行われた。通算5勝の横尾要(45)=EH=が補欠から開幕前日(7月31日)に繰り上がる幸運を味方に2連勝し、3回戦に進出した。毎週のように訪れる知り尽くした“ホームコース”で、大会では異例となるヤーデージブックなしでのラウンド。2000年にはメジャー大会王者となったマッチプレー巧者が、下克上Vを狙う。前週ツアーVの宮本勝昌(44)=ハートンホテル=らが3回戦進出。

 ベテランの横尾が得意のマッチプレーで真価を発揮した。1回戦で若手の香妻に圧勝すると、2回戦では2アップの後半6番パー5。2オン2パットでバーディーの上井に対し、30ヤードの第3打をピンそば10センチに寄せて、このホールを引き分けに持ち込み「あの『分け』が大きかった」と振り返った。

 開幕前日に急きょ繰り上がりで出場が決まった。浜野GCは知人を介して毎月欠かさずラウンドし、先月も4、5回訪れた“ホーム”。「ティーショットはどこに打てばいいか分かってる」と、残り距離を杭(くい)を見て判断し、ヤーデージブックも持たず回った。

 今大会は03年まで行われていた日本プロゴルフマッチプレー選手権以来、14年ぶりのマッチプレー競技のツアー。00年にメジャー王者に輝いた“巧者”は「1ホール1ホールで決着がつくマッチプレーの方が好き」。9月6日に行われる同会場での3回戦は第1シードで昨季賞金王の池田勇太(31)戦。「相手を見ながらゴルフができるのはいい」。14年からシードを失った男が、地の利を生かして大物食いを演じる。(岩原 正幸)

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