「松山キラー」トーマスが逆転V!幸運「10秒後」カップイン


優勝を決め、トロフィーに口づけするジャスティン・トーマス(ロイター)

 ◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 第99回全米プロ選手権最終日(13日、米クウェイルホローC、7600ヤード=パー71)

 松山の夢を阻んだのは、またしてもジャスティン・トーマス(米国)だった。ともにメジャー初制覇をかけて最終組の1つ前から2人1組の同組で競り合い、68で4位から逆転。13番パー3でチップインバーディー、223ヤードの17番パー3では「ゴルフ人生最高のショット」で4メートルにつけて伸ばし、初メジャータイトルをつかんだ。

 「10秒」の幸運も味方につけた。10番パー5。左に曲げた第1打が木に当たりフェアウェーにはね返った。パットではいったんカップの左縁に止まった球が、ルール時間ぎりぎりの約10秒後に落ちてバーディー。大歓声に包まれた。

 今季は昨年10月の開幕戦で松山を3打差退けて連覇。今年1月のツアーでも最終日最終組の直接対決で振り切った。キラーぶりを発揮し「ヒデキとの戦いはタフだった」と胸を張った。

 「JT」の愛称を持つ小さな飛ばし屋。祖父・ポール、父・マイクと3代続くプロ一家の24歳は「家族にとって、こんなにうれしい勝利はない」。今後も松山の強力なライバルになるはずだ。

 ◆ジャスティン・トーマス 1993年4月29日、ケンタッキー州出身。24歳。プロゴルファーの祖父、父の影響でゴルフを始める。アマチュアで活躍後、13年プロ転向。米ツアーでは、昨年10月のCIMBクラシックで松山を抑えて優勝するなど今季序盤3勝。ツアー通算5勝。178センチ、66キロ。

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