松山英樹、年間ポイント自己最高8位!来季へ自信「メジャー勝てる」


 ◆米男子プロゴルフツアー プレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権最終日(24日、米ジョージア州イーストレークGC)

 世界ランク3位の松山英樹(25)=LEXUS=は5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算6オーバーで26位となった。今季最終戦は不完全燃焼に終わったが、ポイントによる年間王者争いでは米ツアー本格参戦4年目で自己最高の8位。1打差の2位に入ったジャスティン・トーマス(24)=米国=が初の年間王者に輝き、賞金のほかにボーナス1000万ドル(約11億2000万円)を獲得。ザンダー・ショーフリ(23)=米国=が12アンダーで今季2勝目。

 濃密なシーズンを終えた。松山はショットの不調から抜けきれず、今季最終戦で30人中26位。「いい時も悪い時もあって大変だった」と1年を総括したが、終盤4試合で優勝争いに全く絡めなかったことが悔しさを募らせた。「調子を落としている時間が長い。それを少なくしていくのが来年の課題。うれしかったことも、もう忘れてしまった」と嘆いた。

 完璧主義の25歳には不満の残る1年でも、飛躍の年となったのは確かだ。昨秋から22試合で世界選手権シリーズでの2勝を含む優勝3度、2位が3度など7戦でトップ10入り。8月のブリヂストン招待では、2打差で迎えた最終日に驚異の61をたたき出して逆転V。「そのレベルになれたら常に優勝争いができる。メジャーでも勝てるんじゃないかな」。6月の全米オープン、8月の全米プロなどメジャーで優勝争いも演じ、日本人初の快挙への道筋がはっきりと見えた。

 本格参戦4年目で8位となった年間王者争い、4位の賞金ランクはともに自己最高位を更新。昨季終了時18位だった世界ランクも、一時は日本人歴代最高の2位に上げて歴史を塗りかえた。「もし自分を褒めることがあるとすれば、悪いときでもあまり怒らずにプレーできたこと」と、精神的な成長も実感できている。

 次戦は28日開幕の米国選抜と世界選抜(欧州を除く)の対抗戦、プレジデンツ・カップだ。3大会連続出場で、今回は世界選抜12人の中では世界ランク最高位の3位。「プレッシャーはハンパじゃないけど、そこをどう対処していけるかが課題。全力で頑張りたい」。期待に応え、“世界のエース”として責任を果たす。

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