畑岡奈紗、3週連続Vへ2差好発進も不満顔「今日は60点」


8番、イーグルパットを外して悔しがる畑岡

8番、イーグルパットを外して悔しがる畑岡

 ◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディス第1日(6日、静岡・東名カントリークラブ=6589ヤード、パー72)

 前週の日本女子オープンで40年ぶり2人目の大会連覇と2週連続Vを果たした畑岡奈紗(18)=森ビル=が4バーディー、2ボギーの2アンダー70で回って首位と2打差の8位。ツアー史上2人目の3週連続優勝へ好スタートを切った。笠りつ子(29)=京セラ=、服部真夕(29)=LIXIL=ら4人が4アンダーで首位。

 3週連続Vへ順調な滑り出しでも、畑岡の表情はさえなかった。「今日は60点ぐらい。ショットがチャンスにつかなかった」。グリーン上で苦戦して6番では3パット。ボギーを先行させたが「チャンスはある。ずっと我慢しよう」と冷静さを保ち続けた。8番で初めてのバーディーを奪うと、後半に3つのバーディーを奪った。

 この1年で辛抱強さを身につけた。日本人最年少で米ツアーへ本格参戦したが出場18試合中、予選通過は6試合で来季シード権を取れなかった。「米ツアーでは、うまくいくことがなかった。気持ちの切り替えをしないと、やっていけない感じだった」。ミスをしても引きずらない。苦境でも気持ちを切り替え、前を向けるほどたくましくなった。

 3週連続Vなら2007年の全美貞(韓国)以来2人目。快挙は手が届く位置にあるが、浮足立つこともない。「目標は2桁アンダーなので、明日は伸ばせるだけ伸ばしたい」と力強く誓った。(高橋 宏磁)

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