星野陸、自身2度目の首位発進 初Vへ逃げ切る


第1R、9番でイーグルパットを放つ星野陸。5アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

第1R、9番でイーグルパットを放つ星野陸。5アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

 ◆男子プロゴルフツアー ブリヂストンオープン第1日(20日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C)

 プロ2年目の星野陸也(21)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの5アンダー66で回り、大堀裕次郎(25)=フリー=ら4人と並び自身2度目の首位発進。幼なじみの畑岡奈紗(18)の活躍にも刺激を受け、初優勝を狙う。今大会は19日が降雨でのコース不良により中止。最終日の22日は台風予報で、中止の場合は36ホールでの争いになる可能性が出てきた。

 短期決戦では、より有利になるスタートダッシュを星野陸が決めた。5バーディーの66に「今日は完璧なゴルフでした」と、雨空とは対照的に晴れやかな表情を見せた。4月の国内開幕戦・東建ホームメイト杯以来、2度目の首位発進だ。

 前週の日本オープンは出場資格がなく、茨城の実家で過ごした。「袖ケ浦(CC)のメモがあったな」。部屋を探すと、グリーンの傾斜などが記された4年前の手書きメモを見つけた。高2で関東ジュニアを制し、初タイトルを獲得した思い出のコース。「初日、1番で左の林に入れた」と苦い記憶がよみがえったが、この日は左ラフにとどめリカバリーからバーディーを奪った。

 8月には、同郷で国体にも出場した2学年下の畑岡から「一緒に練習してください」と連絡を受け、茨城県内でラウンド。「飛距離落ちたんじゃねえ?」と、同じ飛ばし屋の後輩を心配する“余裕”も見せていたが、今秋の女子ツアー2連勝時の映像を見て、「めっちゃ飛んでる。自分より(畑岡の方が)上なので、追いつけるように頑張る」と決意を新たにした。

 最終日が台風予報のため、1999年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後、史上2例目の36ホール決戦もあり得る状況。ただ、どんな形であれ「優勝が目標」に変わりはない。昨年末の最終予選会では2位に7打差をつけ首位通過した大器。日本ツアーに戻った所属事務所の先輩・石川遼からも貪欲に学ぶ21歳が、初Vのチャンスを得た。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事