中島啓太、松山以来Vへ7位浮上…最終日5差逆転メジャー切符だ


秘策を記したヤーデージブックを見せる中島啓太

秘策を記したヤーデージブックを見せる中島啓太

 ◆男子ゴルフアジア・パシフィック・アマチュア選手権 第3日(28日、ニュージーランド・ロイヤルウェリントンGC=6845ヤード、パー71)

 【ウェリントン(ニュージーランド)28日=榎本友一】9位で出た中島啓太(17)=代々木高2年=が6バーディー、5ボギーの70で回り、通算3アンダーで7位へ浮上。最終日5打差逆転で日本人では10、11年の松山英樹以来2人目となる大会制覇と来年のマスターズ、全英オープン出場権獲得を狙う。

 米ツアー3勝の丸山茂樹(48)の長男・奨王(しょうおう、17)=キャンベルホールスクール=は38度の発熱で76と崩れ、19位へ後退した。

 南半球の春の強い日差しの下、アマ日本代表ウェアに身を包んだ中島がV圏内に踏みとどまった。序盤は4メートル、4メートル、1メートルを沈めて3連続バーディー発進。首位と2打差2位まで浮上したが「ラッキーなバーディーで不安でした。ショートアイアンは調子がいいんですが、長いクラブはミートできていなくて」と第1打をラフへ曲げた7、8番は連続ボギーで後退した。

 15年後半からアマ日本代表入り。日本代表のガース・ジョーンズヘッドコーチ(46)=豪州=から今大会前、伝授された攻め方を初実践している。ヤーデージブックに「グリーンとフェアウェーを6分割し、(第2打を)どこに乗せるためにどこに置くか」を意識して打っていく。頭脳的なゴルフで、本調子でなくてもスコアを作っている。

 最終日5打差逆転で「憧れ」の松山に続く優勝を目指す。昨年10月の日本オープンでは松山と練習ラウンドをともにした。「いろんな選手を見た方が良いよ」との助言を受け、前日の第2R後にも丸山組を視察して歩いた。「チャンスはあると思う。3アンダー(68)を目標にミスやボギーを少なくできれば」と中島。メジャー切符獲得へ全力を振り絞る。

最新のカテゴリー記事