◆男子ゴルフ アジア・パシフィック・アマチュア選手権 最終日(29日、ニュージーランド・ロイヤルウェリントンGC=6845ヤード、パー71)
第9回大会は林ギョクキン(中国)が通算14アンダーで初優勝し、来年4月のメジャー、マスターズと同7月の全英オープン出場権を獲得した。日本勢トップはこの日68で回った大西魁斗(19)=南カリフォルニア大1年=の15位だった。最終ラウンドを終えた日本代表6選手の声は以下の通り。
◇2年連続2度目の出場の大西魁斗(19)=南カリフォルニア大1年=は19位スタートで6バーディー、3ボギーの68で回り、1アンダーの15位。「(2番から3連続バーディー)2番と4番は2オン2パット、3番は1・5メートルにつけました。初日以外は自分のゴルフができた。持ち味のショットが最終日はだいぶよくなった。去年(21位)は全然歯が立たなかったけど、今年はショットが思うようにいって、いけるかなと思えた。ショーン(奨王)とまた来年出場して、優勝できるように頑張りたいです」
◇初出場で日本アマ選手権2位の中島啓太(17)=代々木高2年=は7位で出て5バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの74で、通算イーブンパーの17位で終えた。「(後半4つスコアを落とし)リーダーボードを見て、周りが伸ばしていて、自分も伸ばさなきゃと思ってしまって。重圧で目の前の一打に集中できなくなった。パットでパンチが入ってボギーにしてしまったり。風の中でのアイアンショットの距離感は自信になりました。もう少し爆発的なスコアを出せる選手になりたい。来年また出場できたら今回よりも上位、優勝争いをしたいです」
◇日米13勝の丸山茂樹(48)の長男・奨王(しょうおう、17)=キャンベルホールスクール=は3バーディー、2ボギーの70で回り、通算1オーバーの19位変わらず。「今日は、パットがあまりよくなかったですね。5メートルくらいの距離で惜しいパットが多くて。体調は、熱は下がってのどが痛いくらいでした。レベルの高い大会ですけど、ベストを尽くせば上にいける手応えはある。でも、全体的にもう少し精度を高めていかないと駄目かな、と思います。来年も出て頑張りたいですね」
◇初出場の植木祥多(17)=埼玉栄高3年=は43位で出て6バーディー、1ダブルボギーの67で2オーバーの24位。「(日本勢この日ベストの67に)パターが4日間で一番入ってくれました。ミスパットがほとんどなかったです。18番は、フェアウェーバンカーの土手に第2打が当たってしまってダブルボギー。それでも最終日なので1つでも伸ばそうと思っていました。毎日ダボがあって、それがなければ通算アンダーパーだった。3パットがなければ毎日アンダーパーだったかな。今後、そのちょっとしたミスをしないようにしていきたい。帰国して来週、男子ツアーの平和PGM選手権に出させてもらいます。ここでの経験を生かして予選通過を目指したいです」
◇初出場の杉原大河(17)=生光学園高3年=は46位で出て4バーディー、2ボギーの69で回り、5オーバーの35位。「(最終日に自身初のアンダーパーに)ようやくコースに対応したマネジメントができました。最後なので攻めようと思った。良いスコアで回れて良い締めくくりができました。355ヤードの17番パー4は、第1打のドライバーが334ヤード飛んでカラーまでいって、第2打を1・5メートルに寄せてバーディーでした。アジアのトップレベルの集う大会に出させていただき、光栄ですし、勉強になりました。持ち味の飛距離については自信になりましたね。あとはショートゲームと風の中でのティーショットが課題。ロングアイアンを風の中で低い球で多く打てたことは収穫でした。近いうちにまたチャレンジしたいです」
◇初出場の塚本岳(19)=明大1年=は39位で出て3バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの73で回り、7オーバーの41位。「4日目で、インコースで初めてバーディーをとれたのは収穫でした。14番は、残り125ヤードから46度のウェッジでの第2打を1メートルにつけてのバーディーでした。4番で第2打を3ウッドで池に入れてダブルボギー。5番は第1打が木の根っこに行ってダボ。6番も第1打を曲げてボギーで。大会を通してトップ選手と比べるとパットが全然違っていて、上にいけなかった。日本ではミスヒットでも入ってくれるけど、海外では通用しない。次に海外に来るときまでに精度を上げたい」
◇14アンダーで初優勝した、レフティーの林ギョクキン(17)=中国=「来年、マスターズと全英オープンでプレーできることは、とても貴重な経験になると思います」