25歳・沖せいら、新人戦でプロ初優勝「まだ実感がない」


加賀電子カップで優勝した沖せいら

 ◆女子プロゴルフ新人戦 加賀電子カップ最終日(8日、千葉・グレートアイランドC、賞金総額1000万円=優勝180万円)

 今年のプロテスト合格者22人が競い、2番目に年長の沖せいら(25)=福岡センチュリーGC=が6バーディー、ボギーなしの66。通算8アンダーで5打差4位から逆転V。勝みなみ(19)、新垣比菜(18)=ともにフリー=ら黄金世代が半数を占める中、“中堅ルーキー”がプロ初優勝で勢いをつけ、前半出場権を持つ来季ツアーに乗り込む。

 小雨の降るグリーン上で沖は89期生の同期から一斉に炭酸水のシャワーを浴び、手荒く祝福された。「寒いですね。前日、両親と『3位以内に入れるかな』と話していたので、まだ実感がない」。ボーイッシュな25歳が初Vの味をかみ締めた。

 2015年末の予選会で一度もトップを譲らずに1位通過。レギュラーツアー初挑戦の16年は30戦に出場も賞金ランク99位と壁にはね返された。同年に受験を見送った、7月の2年ぶりのプロテストを首位タイで通過。6歳下の黄金世代が半数11人を占め「テンションが高すぎて疲れないのかな。でも、みんな慕ってくれてうれしい」と笑った。

 東北福祉大1年時に1年先輩の松山英樹(25)からパットを教えてもらい、約3メートルのパットが次々と決まり66で逆転。同級生は通算8勝の成田美寿々(25)ら。「私たちの世代も黄金世代と言われていた。(新世代に)負けていられない」と、来季の活躍を誓った。

 ◆沖 せいら(おき・せいら)1992年9月25日、山口・防府市生まれ。25歳。祖母の故・井上重子さんの勧めで14歳でゴルフを始める。宮城・東北高、東北福祉大ゴルフ部。2013年朝日杯争奪日本学生選手権で優勝。先週の最終予選会を29位で通過。家族は両親と妹。161センチ、50キロ。血液型AB。

最新のカテゴリー記事