絆深まった「第1回日泰ジュニア親善試合」で本格的な交流


20日の記者会見後に親善試合での健闘を誓う日本(右)とタイの選手団

20日の記者会見後に親善試合での健闘を誓う日本(右)とタイの選手団

 日本高等学校ゴルフ連盟(以下高ゴ連)とタイ国政府観光庁大阪事務所(以下TAT大阪)は、昨年12月22日に『第1回日泰ジュニア親善試合』を、タイ・ビバレッジ社ジュニア育成部門とタイゴルフ場協会の全面協力を得て、タイ・バンコクにあるロイヤルジェムズゴルフ&スポーツクラブで開催。乾季を迎えたタイで、日本とタイのトップジュニア男女39人(日本19人、タイ20人)が参加して熱い戦いが繰り広げられた。

 

 日本とタイのジュニアゴルファーの本格的な交流が昨年12月19日から5日間の日程で初めて行われた。日本からは、高ゴ連が全国から選抜した中・高生ゴルファー男女19人(男子9人、女子10人)が参加。タイ・ビバレッジ社ジュニア育成部門が選抜した強豪選手との4日間の交流を楽しんだ。
 高ゴ連の井上尚彦理事長をはじめ日本選手団が試合会場となったロイヤルジェムズゴルフ&スポーツクラブに到着すると、タイチームの選手、関係者から熱烈な歓迎を受けた。夜に行われた懇親会では、早速日本選手とタイ選手が交流。ほとんど初めて接するタイ語にとまどいながらも終始和やかなムード。

 

 翌日(20日)には地元メディアが来場して記者発表会が行われた。冒頭、TAT大阪のサラッワディー・アサーサパキット所長が「4月に高ゴ連とTAT総裁(ユタサック・スパソーン)が会談して日本とタイのジュニア交流が決まりました。日本のジュニアゴルファーに、ぜひタイのゴルフ環境の素晴らしさを肌で感じていただきたい」と、大会開催までの経緯を説明。一方、高ゴ連・井上理事長も「タイ側の熱烈なる歓迎に感謝します。今回、初めてのタイ遠征ですが、両国のジュニアがそれぞれの国の文化を知り、将来は世界の舞台で一緒に戦える選手になって欲しい」と語った。最後に両国の選手団が一緒に記念撮影が行われた。

 

 21日の午前中はタイ側が用意したイベント「ドライブ、チップ、パットチャレンジ」に参加。男子のドライブ部門とパット部門では杉浦悠太(福井工大福井1年)が優勝。また男子総合では田中章太郎(日本ウエルネス1年)が優勝した。

 

 22日は親善試合を実施。午前中は各国2人ずつがペアになって4ボール方式で戦う団体戦、午後は1対1で戦うマッチプレーが行われた。団体戦(4ボール)では日本チームが9対1と圧勝。マッチプレーはタイ選手の粘りに苦しみながらも13対5で振り切り、日本チームが初代ウイナーの栄冠を勝ち取った。
 表彰式では、来年の再会を誓って両国選手団が握手。4日間に渡る日泰のジュニアゴルファーの交流の幕が閉じた。

乾季を迎えたタイで豪快なショットを放つ日本選手

乾季を迎えたタイで豪快なショットを放つ日本選手

記念すべき第1回大会を制し、優勝杯を手に満面の笑みを浮かべる日本チーム

記念すべき第1回大会を制し、優勝杯を手に満面の笑みを浮かべる日本チーム


 

試合後にお互いの健闘をたたえ合った両チームのキャプテン

試合後にお互いの健闘をたたえ合った両チームのキャプテン

<キャプテンコメント>
 両国の選手を引っ張ったキャプテン同士がお互いの健闘をたたえ合った。日本チーム男子主将・鈴木晃祐(西武台千葉2年)は「初めてタイに来ましたがゴルフ環境がすごく整っていることに驚いた。タイの選手は堅実なプレーだった。楽しかった」と笑顔。また、同女子主将・上野菜々子(東海大仰星2年)はマッチプレーで4ダウンから大逆転で勝利。「必ず流れが変わると思って我慢のゴルフでした。相手のミスを逃さず流れをつかめた」と納得の表情だった。
 タイチームの男子主将・ジェサダコーンは「日本の緻密なプレーには学ぶところがあった」と話すと、同女子主将・ジュラティポーンも「チップ、パットは想像以上にうまかった。これからも日本選手とSNSで交流していきたい」と笑顔で語った。

 

<参加選手の感想>
上野隼人(甲南中) 「とても楽しかった。初めてのマッチプレー。いい経験になりました」
古川龍之介(学法石川) 「海外遠征は初めて。コースも美しい。タイ選手とも親しくなれたしタイが好きになりました」
尾関彩美悠(倉敷市立連島中) 「女子で一人だけ中学生でしたが、先輩にもよくしていただきました。タイ遠征はとても楽しかった」
鬼塚貴理(熊本国府) 「タイではキャディーが1人に1人付くので驚いた。タイの選手が日本語を話す姿を見て、次は私もタイ語で会話してみたい」

 

【マッチプレー成績】
日本チーム 13 対 5 タイチーム
成績   日本チーム   タイチーム成績
3UP杉浦 悠太(福井工大福井)J.KUMSING
朴   相大(札幌日大)T.SONGKRAMMA3UP
4UP田中章太郎(日本ウエルネス)B.SIMA-AREE
澤田   新(金沢学院)T.RATTANAYANON2UP
上野  隼人(甲南中)A.POONANAN4UP
1UP古川龍之介(学法石川)P.WIMONRAT
3UP鈴木  晃祐(西武台千葉)K.AKSORNTHIP
A/S宇喜多飛翔(関西)W.CHAIONGKARNA/S
6UP岡田  晃平(明徳義塾)S.JAIYAI
1UP上野菜々子(東海大仰星)P.KHUANRUDEE
4UP鬼塚  貴理(熊本国府)J.KHOTCHAGRAI
5UP尾関彩美悠(倉敷市立連島中)P.NIAMRUNGRUEANG
2UP島田   紗(札幌光星)J.PHONGTHANACHALITKUN
A/S木内  真衣(四国学院大香川西)N.PABSIMMAA/S
神谷  奈惠(星城)J.MARSTON3UP
2UP栗原   愛(広島国際学院)N.PRAPSRIPOOM
3UP山下美夢有(大阪桐蔭)V.CHITCHAINANUKUL
7UP横山  もも(八戸工大第一)P.O.THITISUP

 

【4ボール方式成績】
日本チーム 9 VS 1 タイチーム
勝敗日本チームスコアタイチーム勝敗
杉浦 悠太(福井工大福井)
澤田   新(金沢学院)
4アンド3S.JAIYAI
T.UAAROONPANICH
古川龍之介(学法石川)
朴   相大(札幌日大)
2アンド1J.KUMSING
T.SONGKRAMMA
田中章太郎(日本ウエルネス)
上野  隼人(甲南中)
4アンド3T.RATTANAYANON
B.SIMA-AREE
岡田  晃平(明徳義塾)
宇喜多飛翔(関西)
2アンド1W.CHAIONGKARN
A.POONANAN
鈴木  晃祐(西武台千葉)4アンド3P.WIMONRAT
K.AKSORNTHIP
尾関彩美悠(倉敷市立連島中)
島田   紗(札幌光星)
4アンド3J.MARSTON
N.PABSIMMA
木内  真衣(四国学院大香川西)
神谷  奈惠(星城)
2アンド1J.KHOTCHAGRAI
P.KHUANRUDEE
上野菜々子(東海大仰星)
鬼塚  貴理(熊本国府)
6アンド5P.NIAMRUNGRUEANG
P.O.THITISUP
山下美夢有(大阪桐蔭)
栗原   愛(広島国際学院)
3アンド2J.PHONGTHANACHALITKUN
J.FAISEN
横山  もも(八戸工大一)
政田  夢乃(北海学園札幌)
V.CHITCHAINANUKUL
N.PRAPSRIPOOM

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