国内女子プロゴルフツアーのサントリーレディスオープン(6月7~10日・六甲国際GC)の大会主催者は5日、都内で18年大会から昨年9月に現役を引退した所属契約プロの宮里藍さん(32)を大会アンバサダーに起用することを発表した。また、第28回を迎える大会名称を「宮里藍 サントリーレディスオープン」に変更することも合わせて明らかにした。
サントリーコミュニケーションズの山田眞二社長は「アマチュア時代の00年から本大会に参加して頂き、プロとなった後04年に優勝されたり、10年以上ずっと応援させて頂いております。今の時代に合わせて、進化させるエネルギーをぜひ貸して頂きたい。大会をより盛り上げて頂けたら」と大会アンバサダーへの起用理由を説明した。
藍さんもこの日、記者発表会に出席。詰めかけた54媒体112人もの報道陣を前に、新しい大会ロゴ入りのジャケットに袖を通した。「いま初めて実感がわいたというのが正直なところ。ジュニア育成やアマチュアの方との触れ合い、広報活動もしっかりしていきたい」と笑顔で抱負を語った。
米男子ツアーではツアー通算62勝のアーノルド・パーマー、米女子では通算27勝のロレーナ・オチョアら、偉大な功績を残した元選手の名前を冠した大会が行われている。国内女子では1977年全米女子プロで日本人初の海外メジャー制覇を成し遂げた、樋口久子日本女子プロ協会相談役(72)の名前を冠した「樋口久子・三菱電機レディス」(10月26~28日・武蔵丘GC)が開かれている。
日本ツアー15勝、米ツアー9勝を挙げた藍さんは「自分の名前を大会に添えて頂くことは想像を超えたこと。ビックリしました。大きな責任感と環境にすごく感謝しております。本当にうれしいです」と目尻を下げた。
昨年大会が藍さんの国内ツアー最終戦となった。通算2アンダーの26位だったが、4日間合計のギャラリー数は大会史上最多の34750万人を記録。「私にとって一生思い出に残る1週間でした…」と大観衆の前で涙を流した。「18年は私にとってのメジャー大会になると思うので、しっかりコンディションを整えたい」と大きな瞳を輝かせていた。