◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第1日(20日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6376ヤード、パー71)
アマ時代に優勝した実力派ルーキーの勝みなみ(19)=明治安田生命=が6バーディー、ボギーなしの65で回りプロ転向後、初の首位スタート。15歳で制した14年のバンテリンレディス以来のツアー2勝目と念願のプロ初優勝を“宣言”した。成田美寿々(25)=オンワードホールディングス=、永峰咲希(22)=ニトリ=も首位。
15歳293日でプロツアー優勝を果たした天才少女は19歳の若きトッププロとなった。6バーディー、ボギーなし。65のビッグスコアで首位に立った勝は「まだ70点。10アンダーくらい出したかった」と貪欲に話した。
鹿児島高入学直後の14年4月にバンテリンレディスを制覇。昨年7月にプロテスト一発合格した。初のツアー本格参戦となった今季、7試合でトップ10入りが3回。着実に成長を続ける勝のターゲットは、もはや一つだけ。「アイアンを構えたらピンに真っすぐボールが飛ぶイメージしか湧かない。きょうのゴルフを続ければ優勝できると思います」。ツアー2勝目とプロ初Vを力強く宣言した。
初出場の今大会は日本有数のシーサイドコース。「海がキラキラしてきれい」。眺めるのは大好きだが、海水浴は苦手。「小学校1年生の時にクラゲに刺されてから海に入っていません。海にはサメもいるし。海水浴場だからといって油断しない方がいいです」と真面目に話す。絶好調のゴルフも油断せずに頂点を目指す。
全国を転戦しながら体力アップのため、毎週月、火曜にはフィジカルトレーニングに励む。1週間の楽しみのひとつは日曜夜。故郷の英雄・西郷隆盛を描いたNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」だ。「すごい面白い。役者さんの方言も上手ですよね」と笑う。優勝で女子ゴルフ界というドラマの主役になれば、最高な日曜日の夜を迎えられる。(竹内 達朗)