堀奈津佳「あぁ…良かった」3年ぶりの予選通過に涙あふれる


ホールアウト後、イベント会場で子供と記念撮影をする堀奈津佳(右)

ホールアウト後、イベント会場で子供と記念撮影をする堀奈津佳(右)

 ◆報知新聞社共催 女子プロゴルフツアー スタジオアリス女子オープン(6日、兵庫・花屋敷GCよかわC=6332ヤード、パー72)

 荒天によりサスペンデッドとなった第1ラウンド(R)の残りと第2Rを行い、主催者推薦出場で13年2勝のホステスプロ・堀奈津佳(25)=フリー=が3年ぶりの予選通過を果たした。通算5オーバー45位で15年7月のサマンサタバサレディース以来の決勝Rへ。昨季賞金女王の鈴木愛(23)=セールスフォース=が8アンダーで単独首位に立った。

 奈津佳は最終18番、外せば予選落ちする1メートル弱のパーパットを決めた。「あぁ…良かった」。棄権1つを挟む連続予選落ちを30試合で止め「長いようで短い時間でした」と振り返った。数年来の知人から祝福されると、こらえていた涙があふれ出た。

 ツアー本格参戦2年目の13年に2勝。期待の若手と注目されたが、ショットのスランプに陥った。15年に賞金ランク98位でシード権を失うと16~17年は獲得賞金ゼロ。国内では最大8試合の推薦出場しかなく、昨年11月には台湾ツアーの予選会を受けたが敗退。気分転換に金髪に染めたこともある。昨季賞金ランク21位で3年連続シードを獲得している妹・琴音も「なっちゃん、良かったぁ。涙、出そうになっちゃった」と喜んだ。

 15年からスポンサー契約を結ぶ今大会主催者のスタジオアリスから推薦を受け、チャンスを生かした。「支えてくれた、たくさんの人に感謝したい」。母・貴久恵さん(52)も「学生、アマと初めて予選を通ったのもこのコースでした。縁を感じました」。単独16位以内なら生涯獲得賞金1億円を突破する。石の上にも3年。奈津佳は「感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と話した。(小河原 俊哉)

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