クラブ開発とツアープロのフィッティングに30年以上携わってきた磯貝久生さん。このコーナーでは、フィッターとしての視点から、ゴルファーに多く見られる悩みを解決してもらっている。前回は、飛距離の出ないスライサーの悩みを解決してもらったが、2回目となる今回は、フック・引っ掛けの悩みを解決してもらった。
タイミングが合うと飛ぶが、大切な場面でプッシュアウトやフックが飛び出し、それが大きな悩みになっているゴルファーがいます。
原因は、クラブが極端にインサイドから入り過ぎることです。そのままフェースが返らなければ、プッシュアウトになり、それを避けようとリストターンを使えば、強烈なフックになります。
そういう人に多く見られるのは、トップから下ろしてくるときに、シャフトが寝てしまうこと。極端なインサイドアウト軌道になり、プッシュアウトや引っ掛けた球が多く出ます。当たると飛距離は出ますが、バラつきが多くなるでしょう。
解決策は、グリップエンドが自分の体を向くように下ろしてくることです。そうすれば、シャフトが立ってきて、スイング軌道がオンプレーンになります。
◆磯貝久生(いそがい・ひさお)1958年2月20日生まれ。東京都出身。60歳。マグレガーやタイトリスト、ナイキなど大手メーカーでクラブ開発やツアープロのフィッティングなどに携わってきた。現在は東京・銀座の「ゴルフクラブフィッティング銀座」(℡03・6228・5637)でフィッターとして豊富な知識と経験を生かして活躍中。明大ゴルフ部出身で、これまで片山晋呉、深堀圭一郎のクラブフィッティングも行った。