米男子プロゴルフツアーのRBCヘリテージ(12~15日、サウスカロライナ州)で日本人5人目の米ツアー初制覇を達成した小平智(28)=Admiral=が17日、羽田空港に帰国した。夢舞台で日本人最速の15戦目でスピードVを果たしたヒーローは「20年東京五輪でメダル獲得&メジャーのマスターズ優勝」の2大目標を掲げた。
ファン約150人の歓迎を受けた小平は「テレビで見ていたスーパースターの帰国みたい。テンパってます」と驚きの表情を見せた。ジャケット姿での会見では自信に満ちた表情で「(地元)東京で開催されるので五輪に出たい。他の競技を見てもメダルっていいなと思うし、取りたい」と意欲を示した。世界ランク27位で日本勢2番手に浮上し、出場チャンスが見えてきた。
19―20年シーズンの米ツアー出場権を得たことで「米国になじんでいきたい。(将来は)マスターズ優勝が目標。(そのために)35歳までにV争い」と力強く言った。国内屈指のショットメーカーは、最高峰ツアーで戦うためにショートゲーム向上の必要性を訴えた。左肩に違和感が残るため、今週は休養し「米国での拠点などいろいろな人に相談する」という。26日開幕の中日クラウンズを挟み、5月のプレーヤーズ選手権(10~13日、米フロリダ州)から米2勝目を目指す。(岩原 正幸)