宮里優作、石川遼と新旧選手会長優勝争い宣言「一緒に盛り上げたい」


日本プロ選手権の前日会見に出席し、抱負を語った昨年覇者の宮里(右から日本プロゴルフ協会・倉本会長、房総CC・山村社長)

日本プロ選手権の前日会見に出席し、抱負を語った昨年覇者の宮里(右から日本プロゴルフ協会・倉本会長、房総CC・山村社長)

 昨季の国内ツアー賞金王、宮里優作(37)=フリー=が10日開幕のメジャー初戦、日本プロ選手権(報知新聞社後援、千葉・房総CC房総ゴルフ場=7324ヤード、パー72)で史上5人目の大会連覇を狙う。9日の公式会見では「石川(遼)君と最終日最終組で回って盛り上げたい」と宣言した。86回目を迎える日本最古の大会で、新旧選手会長で優勝争いを演じる。

 大雨の中、9ホールを回ってコースの感触を確かめた宮里は「大会中はこういう(悪い)天気はなさそう。参考にならないかも」と苦笑いを浮かべた。それでも、公式会見では口元を引き締めて「昨年は地元・沖縄で優勝できて賞金王にも弾みがついた。前回覇者として帰って来てうれしく思う。連覇が狙えるので、粘り強く戦いたい」と力を込めた。

 昨年は日米通算24勝の妹・藍さん(32)ら家族が見守る前で大会初V。史上初の選手会長賞金王につなげた。宮里が思い描くのは現会長・石川との優勝争いだ。「最終日最終組で回って、一緒に大会を盛り上げたい。一日3アンダー出したい」。今季は欧州ツアーを主戦場とするため、国内開催は2戦目となり、自然と気合も入る。

 1926年に始まり、第3回(28年)から毎年コースが変更される伝統のメジャー大会だ。過去の連覇は林由郎(49、50年)、中村寅吉(57~59年)、中嶋常幸(83、84年)、S・K・ホ(04、05年)の4人だけ。「ラフが手ごわい。(ボールが)スポっと入る。攻めるホール、守るホールをはっきりしたい」と、大会初開催の房総CC対策をイメージした。

 現在世界ランクは60位で、6月の海外メジャー・全米オープン(14日開幕、ニューヨーク州シネコックヒルズGC)出場には1つもランクを落とせない(出場資格は5月21日もしくは6月11日時点の同60位以内)。「今週はすごく大事。5位以内はマスト」と宮里。1月からの海外転戦で培った経験を武器に、史上5人目の連覇に挑む。(岩原 正幸)

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