首位守った“不思議ちゃん”小祝さくら、スタート前に「あまり好きではない曲を聴く」理由


18番でパットのラインを読む小祝

18番でパットのラインを読む小祝

 ◆女子プロゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストンレディス 第2日(19日、愛知・中京GC石野C=6441ヤード、パー72)

 首位から出た小祝さくら(20)=ニトリ=が強風の中2バーディー、1ボギーの71と踏ん張り、通算8アンダーでトップを守った。「黄金世代」と言われるルーキーの一員でプレッシャー知らずの“不思議ちゃん”が初優勝を目指す。1打差の2位は穴井詩(30)=GOLF5=と台湾のテレサ・ルー(30)=太陽生命=。

 最大瞬間風速は毎秒12・1メートル。天候は荒れたが、小祝のメンタルは平穏だった。難しい条件の中でスコアを1つ伸ばして首位を堅持し「まあまあでした」と、ほんわかした表情で話した。

 「黄金世代」の一員は独特の感性を持つ。「ゴルフで緊張したことはほとんどない。人生で一番、緊張したのは4月に防弾少年団(韓国のヒップホップグループ)のライブを見に行って席が近すぎた時」。だが、スタート前に防弾―の曲は聴かない。「好きな音楽は頭の中から離れなくなり集中できないので、あまり好きではない曲を聴きます。きょうは光GENJIの『パラダイス銀河』でした」。自身が生まれる10年前の1988年のヒット曲を挙げて周囲を笑わせた。

 北海道・飛鳥未来高3年時の16年ニッポンハムレディス以来の最終日最終組。「もしかしたら(緊張)するかもしれませんねえ」。“不思議系ルーキー”はプレッシャーを感じないまま初優勝を目指す。(竹内 達朗)

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