石川遼、難コース攻略へ新兵器投入 全英OP切符獲得のラストチャンス


 ◆男子プロゴルフツアーメジャー第2戦日本ツアー選手権 森ビル杯 プロアマ日(30日、茨城・宍戸ヒルズCC=7384ヤード、パー71)

 曇天の下、36選手が参加したプロアマ戦が終了した。5年ぶりの出場となる石川遼選手会長(26)=カシオ=は、今大会2位以内に入れば海外メジャー、全英オープン(7月19日開幕・カーヌスティGL)切符獲得のラストチャンス(今大会終了時の国内賞金ランク2位以内)が残る。ツアー屈指の難コース攻略へ、新兵器を投入する決断を下した。

 「(14年以来の全英出場への意識は)今のところないですね。目の前の1ホールという感じ。難しいホールでいかにバーディーが取れるか。このコースは難しいホールがたくさんあるので、難しいホールを攻略できれば」と報道陣に囲まれながら意気込みを口にした。

 ツアー屈指の難コース攻略へ向け、新兵器を投入する。今季初めてパターを変更し、センターシャフトの「オデッセイ・ホワイトホット♯7H XGプロト」。オデッセイのマレット型パターを使用してきた今季はツアー2位の1・7023だったが、前週のミズノオープンは左に引っ掛け気味のパットが目立ち、平均パットは全体63位の1・8333と低迷。今年国内初の予選落ちを喫した。

 そこで29日の練習から数本のパターをテスト。12年前に発売されたパターをこの日のプロアマ戦後、実戦初投入することを決断した。実は65をマークした、13年大会の第2Rで使ったパターと同モデルの大きな角型ヘッドだ。パターを握るグリップも前週までのクロスハンドから、順手に戻した。「フェースがシャフトよりも前に出ているもので、ストロークの矯正になる。L字とのバランスやフェースの向きやクラブの動き方などチェックの指標にもなるので、今週はセンターシャフトでいこうかな、と」。

 前週の予選落ち後、初開催となった土曜日プロアマに出場。27、28日もドライバーからパターまで練習を積んだ。「いい練習ができた。調子も、先週よりはいい感じ。ドライバーもそんなに悪くない」と石川はうなずく。新兵器でラストピースを埋め、初日から全英切符をたぐり寄せるバーディーラッシュをかける。

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