◆男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終日(24日、福島・グランディ那須白河GC=6961ヤード、パー72)
首位タイで出た石川遼選手会長(26)=カシオ=は3バーディー、ボギーなしの69で通算17アンダーの3位に終わった。16年8月以来のツアー史上最年少での15勝目はお預け。
12番から3連続バーディーを奪ったが、パープレーに終わった前半、伸ばせなかったのが響いた。微風でバーディー合戦の展開の中、グリーン上で苦戦して伸ばし切れなかった。前半7ホールで5メートル以内のバーディーパットをことごとく外した。「5メートルくらいのパットの精度を高めないと」と悔しがった。
とはいえ、今季低迷してきたフェアウェーキープ率は、71・43%で全体24位。「ドライバーから3ウッド、2アイアンは今年の中では一番充実した内容。スピンが入った球が打てるようになって」と収穫に挙げた。
東北開催ツアー初出場。連日、最多のギャラリーを引き連れてプレー。バーディー合戦を展開し、大喝采を浴び続けた。「新鮮でしたね。『思ったより小さい』とか『思ったより細い』とか言われるんですけど、テレビで見てくれていた訳で。非常にうれしいですね」と笑顔で感謝した。ホールアウト後は、クラブハウス前に行列を作ったギャラリーに1人、1人に丁寧にサインして歩いた。
再来週の長嶋茂雄招待セガサミーカップ(7月5~8日、ザ・ノースカントリーGC)は、優勝した14年大会以来4年ぶりの出場だ。「あの時と比べて、変わっているという感じもあります。すごい楽しみ。パー5を攻略できるゴルフをしたいですね」と大会2勝目に意欲を燃やした。