◆報知新聞社後援男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ第2日(6日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)
日米ツアー通算13勝の丸山茂樹(48)の長男で、アマチュアの奨王(しょうおう、18)=UCLA=がツアーデビューを飾った。4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの1アンダー、71の42位で発進した。選手会長で2014年大会王者の石川遼(26)=カシオ=は2アンダーの28位。上井邦裕(35)=三好CC=、平本穏(32)=アイディオー=、09年全米プロ王者Y・E・ヤン(46)=韓国=が、6アンダーの首位に並んだ。
注目の丸山ジュニアが、初陣とは思えない“カムバック劇”を演じた。出だしの10番。奨王は父が見守る前で第1打を左に曲げてボギー発進。16番では第1打を池に入れてのダブルボギーで、130位台まで後退した。「緊張感がアマチュアの試合と全然違った。思うようなスイングができなかった」。それでも、勝負師のDNAが体を突き動かした。「まだ9ホールある。冷静にバーディーを1個でも取っていこう」と前を向いた。
折り返しての3番パー5。291ヤードのビッグドライブから、9メートルへ2オンに成功。イーグル逃しの初バーディーで、「一つ入ってくれてリラックスできた」。続く4番は4メートルを沈めて連続バーディー。8番は12メートルをねじ込んで伸ばし、最終9番は1メートルにつけてバーディー締め。大柄ではないがヘッドスピードが速く、平均飛距離は297・50ヤードでこの日の全体3位と健闘し、「1アンダーであがれたのは本当にうれしい」と、父譲りのスマイルがはじけた。
現役時代の父の相棒だった杉沢伸章キャディー(43)と初コンビを組んだ。父は「杉沢君に助けられた。後半頑張ってくれて少しホッとしています」と、愛息をたたえた。「今日の後半みたいなゴルフをしたい」と奨王。父譲りの小技を武器に、まずは目標の予選突破に挑む。(榎本 友一)
◆丸山 奨王(まるやま・しょうおう)2000年6月2日、米ロサンゼルス生まれ。18歳。父の影響で4歳でクラブを握り、10歳で本格的に始める。16年6月のウェスタン・ジュニア選手権で優勝。17年9月のジュニアプレジデンツカップで世界選抜入り。名門UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)へ進学予定。名前は父が好きな英国の俳優ショーン・コネリー(87)が由来。172センチ、62キロ。