松山、一度はあきらめた練習ラウンドを敢行


パットの打ち方を確認する松山(左は杉沢伸章キャディー)

パットの打ち方を確認する松山(左は杉沢伸章キャディー)

 米男子プロゴルフツアーのメジャー最終戦、全米プロ選手権は米ミズーリ州ベルリーブCC(7316ヤード、パー70)で9日、開幕する。昨年5位の松山英樹(26)=LEXUS=は7日正午すぎに一度、練習ラウンドに出ようとしたが、1番でクラブを振りかぶった瞬間に雷雲接近を知らせるホーンが鳴り、一時中断。1時間以上雨宿りし、天候が回復すると、午後1時半すぎから宮里優作(38)と9ホールを回った。

 松山は「(中断直前の一打目は)打たなくてよかった。取りに行くのが面倒なので」と雨雲を見上げ、苦笑い。雨が降っていた時点で取材に応じたため「明日(8日)回ればいい。練習もそんなにせず、暑いので軽く終わらせる」と話していた。宮里は練習後、「(結果的に)やれて良かった」と胸をなで下ろした。

 連覇を狙った前週の世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待で39位に終わった松山は「自分に期待していないので(気持ちは)楽。(目標は)とりあえず36ホールやること」と淡々と語った。

 16年の全米プロの4位以降7戦続けてきた海外メジャーでの20位以内は、7月の全英オープン(予選落ち)で途切れた。「メジャーなので結果は出したい気持ちは少なからずあるけど、ここまでずっと(調子が)悪いので、すぐに良くなるとは思わない。何かきっかけが見つかれば」と祈るように話した。その一方で「言葉ではそう言っているけど(試合を)やったら気合も入るし、その時がっかりするんじゃないですか」と自虐的に話した。

 練習ラウンド後は、1時間パッティンググリーンに残り、パットの調整に余念がなかった。

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