◆報知新聞社後援 ゴルフ イーグルカップ 第44回札幌オープン第1日(11日、札幌ベイゴルフ倶楽部=7018ヤード、パー72)
予選ラウンド(R)が行われた。札幌在住の内藤裕之(42)=フリー、札幌学院大出=が、7バーディー、1ボギーの66で回り、首位に3打差の4位タイで道勢トップに立った。ティーチングプロとして生計を立てている“ベテラン苦労人”は、12日の決勝Rで逆転優勝を狙う。首位は9アンダーの星野陸也(22)=フリー=。前回大会でプレーオフの末、優勝を逃した小林伸太郎(31)=焼鳥まさや=は2打差の3位につけた。
内藤が好スタートを切った。雨でスタートが約30分遅れたが、6アンダーで回って4位タイ。「ショットの調子は悪くなかった。オーバーパーになりそうな感じはありませんでした」。目を細めて、ほほ笑んだ。
好相性のコースで、みるみるスコアを押し上げた。イーブンで前半を終えると、後半4、5、6番で3連続バーディー。5番(パー4)では、ティーショットが右の林に突っ込んだが、グリーン手前約13ヤードからの3打目がピンに直接当たり、カップイン。「ラッキーバーディーもあって勢いに乗れた」。後半8、9番も連続バーディーで締め、逆転優勝を狙える好位置につけた。
4年前から、ティーチングプロとして生計を立てる苦労人だ。週3日、札幌市内で指導するほか、道内各地も飛び回りラウンドレッスンも行う。「スイングのことを考える時間が増える。修正能力も高まる」。今季は「何もかもずっと不調だった」と言うが、この日はパットの構えで左足を2センチ下げたことで、ヘッドの動きが安定。“指導効果”が自身へも波及し、ボギー1つで初日を終えた。
2年前は首位スタートしながら、最終日に8位転落と苦杯をなめている。「明日は明日の風が吹きますからね。頑張りたいです」。今年こそ、優勝杯を掲げるつもりだ。(宮崎 亮太)