吉田優利、史上初の同一年度アマ3冠へ「欲しいタイトル」


豆乳を飲んで栄養補給するアマの吉田優利(カメラ・生澤 英里香)

豆乳を飲んで栄養補給するアマの吉田優利(カメラ・生澤 英里香)

 女子プロゴルフツアーの今季メジャー第3戦、日本女子オープンは27日から4日間、千葉・千葉CC野田C(6677ヤード、パー72)で行われる。6月の日本女子アマ、8月の日本ジュニアを制した吉田優利(18)=千葉・麗沢高3年=は今大会で最優秀アマチュア(ローアマ)獲得なら、史上初めて同一年度アマ3冠となる。最終調整した26日、「自分のために欲しいタイトル」と力を込めた。

 2000年生まれで“ミレニアム世代”の吉田は明るい表情で、安田祐香(兵庫・滝川二高3年)らナショナルチーム6人で2組に分かれて練習ラウンドし、コースを確認した。昨年の関東ジュニア(4位)などで回っており「よく知っている。長いホールが大事になるので頭を使いたい」と攻略を思い描いた。

 日米通算24勝の宮里藍さん(33)もなし得なかった同一年度アマ3冠に挑む。2003年大会、アマ2冠で挑んだ当時・東北高3年の藍さんは21位でローアマ獲得はならず(10位の横峯さくらが最上位)。以降、偉業に挑戦した選手はいない。千葉CC野田Cの開催も15年ぶりという因縁もある。安田は「自分のために欲しいタイトル。前のめりにならないように」と平常心を強調した。

 2週前のレギュラーツアーでは予選落ちも、「この試合のために仕上げてきたので、最近の中では一番調子がいい」という。21人の出場アマ中、唯一千葉出身の吉田が地元で歴史を作る。

(岩原 正幸)

 ◆吉田 優利(よしだ・ゆうり)2000年4月17日、千葉・市川市生まれ。18歳。10歳から父・英隆さんの影響で競技を始める。12年、関東小学生ゴルフ優勝。中学では関東ゴルフ連盟のチームKGAジュニア1期生に。16年後期からナショナルチーム入り。日本女子オープンは2度目の出場(16年53位)。レギュラーツアーは17年ヨネックスレディスの9位が最高。家族は両親、妹。157センチ。

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