2年連続出場の丸山奨王は、海外初観戦の祖母の前でナイスカムバック劇を演じる


男子ゴルフのシンガポールでのアジアアマ第1日をプレーした丸山奨王

男子ゴルフのシンガポールでのアジアアマ第1日をプレーした丸山奨王

 ◇男子ゴルフアジア・パシフィック アマチュア選手権<第1日>(4日、シンガポール・セントーサGCニュータンジョンC=6847ヤード、パー70)

 2年連続出場の丸山奨王(しょうおう、18)=米カリフォルニア大ロサンゼルス校1年=は4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの1アンダー、69をマークした。終盤5ホールで3つスコアを伸ばし、首位と5打差の19位で滑り出した。

 暑さと風の強まった午後12時35分にティーオフ。3番でバーディーを先行させるも、ティーショットが不安定で8番では第1打をドライバーで右OBとし、ダブルボギー。その後断続的に強い雨が降り、10番ではピン上4メートルのバーディーパットがカップふちで止まると、帽子を脱いで悔しがった。11番も右奥3メートルのバーディーパットがわずかに外れ、天を仰いだ。13番もボギーとして、一時は2オーバーまでスコアを落とした。

 それでもコースロープの外に目を向け、切れそうな気持ちを何とかつなぎ留めた。日本から駆けつけた母・瑞穂さんと祖母・洋子さんがこの日、18ホールをついて歩いた。猛暑の中で声援を送ってくれる祖母の姿に発奮した。「おばあちゃんが海外の試合に着て、ついて歩いてくれたのは初めてです。変なプレーは見せられないな、という気持ちはありますね」と集中力を取り戻した。

 米ツアー3勝の父・茂樹(49)=セガサミーホールディングス=譲りのショートゲームが土壇場で光った。14番はピン右7メートルを沈め、17番はピン左上から15メートルをねじ込んで伸ばした。「今日は長いパターに救われましたね」と苦笑い。第2ラウンドは午前8時20分スタート予定。「もうちょっとフェアウェーにティーショットを置いて行ければ、チャンスあるんじゃないかなと思います」とうなずいた。

 今大会優勝者には来年4月のメジャー、マスターズ(米ジョージア州オーガスタナショナルGC)と同7月の全英オープン(アイルランド・ロイヤルポートラッシュGC)出場権が与えられる。2位は全英オープン最終予選会出場権を得る。首位とは3打差。日米ツアー通算13勝の父・茂樹(49)との日本初の親子2代でのマスターズ切符獲得の夢を追いかける。

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