【ドラコン王南出仁寛プロの飛ばし屋への道】<8>ー自分に合ったギア選びがコツ プロ仕様がいいとは限らない


 これまで飛ばすための体作りやスイング、練習法などについて話してきましたが、飛ばすための要素の一つが道具。間違った道具を選んでしまうと全く飛びません。そこで今回は飛ばすための道具の正しい選び方を話したいと思います。

 

 プロが使っているボールやドライバーが飛ぶと思っていませんか。あなたがプロのような体力、技術があればそれも参考になりますが、一般的にはなかなか当てはまりません。飛ぶ道具を選ぶには、まずは自分がどんなタイプのゴルファーなのかを知ることが大切です。

 

 例えばボールを選ぶ場合は、ヘッドスピードが40メートル/秒前後の人なら内側(コア)が柔らかくて外側(カバー)が硬い、いわゆる内柔外剛のディスタンス系ボールが最適です。逆にヘッドスピードが速く、それなりに飛んでいる人は、プロが使っているような、内側が硬くて外側が柔らかいボールを使いましょう。もし、ヘッドスピードが速い人が内柔外剛のボールを使うと、テニスボールの庭球を思い切り打っているのと同じ。力がボールにうまく伝わらず全く飛びません。

 

コアに最も強い素材と言われている「グラフェン」を採用したキャロウェイゴルフ『クロムソフトX』は、ヘッドスピードが速い人に最適

コアに最も強い素材と言われている「グラフェン」を採用したキャロウェイゴルフ『クロムソフトX』は、ヘッドスピードが速い人に最適

 次にクラブ。ヘッドはとにかく構えた時に違和感を感じないものを選ぶこと。そしてシャフトはあまり硬いものは選ばないことです。ゴルファーは得てして見栄をはる傾向が強い。硬いシャフトを速く振ろうとすると力みが入り逆に飛ばない。

 

 お勧めは、いまよりも少し柔らかめのシャフトを選ぶこと。シャフトがしなると自然とタメができ、スイング全体のリズムもよくなるので、しっかりと振り抜けます。飛ばしたいなら自分に合ったボールとシャフトをチョイス。これが道具選びのコツです。(次回はコースマネジメントに関してです)

 

南出仁寛(みなみで・きみひろ)1978年年1月6日、大阪府出身。40歳。父親は漫才師のオール巨人。ドラコンプロでありPGAティーチングプロ。キャロウェイゴルフスタッフプレーヤー。06年、08年と10年から17年まで8年連続でドラコン日本選手権で優勝。13年の世界大会では432ヤードの日本記録を更新し、アジア人初の世界大会10位に入賞した。サンテレビ「マダムシンコのゴル友!」(毎週月曜日午後11時から)に出演中。プライベートレッスンも随時受付中(詳しくは「南出仁寛」で検索)。身長178センチ、体重72キロ。血液型B型。