ニュージーランドのJrゴルフ留学事情<15>ー小堀一磨のNZアマチュア選手権遠征


 9月下旬にスタートしたニュージーランドのサマータイム。学校が終わってからでも、充分に練習時間を取れる季節がやってきました。練習熱心なジュニアゴルファーにとっては、いよいよ本格的にゴルフシーズンがスタートしたわけなのですが、、、。

 

 実は、11月は高校生にとって大事な、NCEAという試験期間があるのです。このテストにパスしないと進級出来ない、ということで、うちのせがれも今必死になって物理の練習問題に取り組んでおります。
 ちなみに、ニュージーランドでは、ハイスクールの授業は月~金の9:00から3:15まで、土日祝日はお休み。NCEAが終わる11月下旬から翌年の1月末までが、年度末の夏休みになります。日本の夏休みと違って、年度末に位置する長期休暇なので、こっちの夏休みには宿題は出ませーん。ということで、NCEAを乗り切れば、ゴルフ三昧の夏休みが待っているというわけです。試験勉強、ガンバレ!!

 

 さて、その試験期間に突入する直前に、NZ アマチュア選手権へ遠征してきました。今年の開催地は、世界を代表するアウトドアスポーツのメッカ、タウポ。今回の旅程は、クライストチャーチから北島のオークランドへ飛んで、レンタカーで1号線を南下。途中ハミルトンでランチを取って、オークランド空港からは4時間ほどのドライブでタウポへ到着しました。宿泊は、エアBnBで見つけた4ベッドルーム&2フルバスのホリデーハウス。湖畔の別荘地区にあった物件は陽当たり良好。セントラルヒーティングとペレットストーブのおかげで、思いの外冷え込んだ朝晩もすこぶる快適。キッチンには機能的な設備が整っていて、調理を担当するうちのママもご機嫌でしたぁ。

 

 NZアマ開催コースは、タウポの街から5分程の所にあるワイラケイ ゴルフ&サンクチュアリー。自然動物保護区内の丘陵地にあるゴルフコースは、アップダウンが豊富で素晴らしいチャンピオンシップコースでした。
 うちのママは、遠征時にコースを歩くことはあまり無いのですが、今回は自然豊かな保護区内の散策を満喫していました。皆さんもタウポに来る機会が有れば、ワイラケイGCは超お勧めコースです。

 

 NZアマのトーナメント形式は、先ず2日間36ホールのストロークプレーを行い、マッチプレーへ進出する上位32名を決めます。そこからは、マッチプレーの勝ち抜き戦。1回戦から準決勝までは18ホールのマッチ、そして日曜日の決勝戦は36ホールマッチとなります。

 

 JGNZからは、せがれの一磨とゴルフ留学中のリオンさんがエントリー。現在ニュージーランドのオフィシャルハンデ3のリオンさんは、全エントラント中、ハンデが下から2番目でしたが、なんと16番シードでマッチプレーに進出。9月のU19では3日間80を切ることが出来ませんでしたが、今回遥かに難易度が高いワイラケイのコースで77-73の6オーバーというプレーは、本当に大健闘だったと思います。

 

 一方、一磨は、ビクトリアジュニア2連覇、ジャックニュートン インターナショナル3位という先月のオーストラリアでの勢いは、すっかり失速気味。今回のストロークプレーは、73-74の3オーバーで24位タイ。32番目のスポットを争うプレーオフは辛うじて逃れたものの、カウントバックにより31番シードでのマッチプレー進出となりました。

 

 というわけで、めでたく2人揃って目標としていた最低ラインは、クリアーしたわけですが、、、。
 翌日のマッチプレーでは、残念ながら2人とも1回戦で敗退。しかも、2人揃って1ダウンの惜敗でした。(涙) リオンさんは最後まで諦めずに、バック9をアンダーパーでプレー出来たし、一磨も2番シードを相手にあと一歩というところまで行ったのですが。うーん、残念。

 

 今回もまた悔しい結果となりましたが、2人とも技術面だけでなく、コースマネージメントやメンタルの面でも、確実にそして着実に進歩しています。今回の経験を次のトーナメントで活かせるように、これからも共に、日々の練習とトレーニングに励んでいこうと思います。

 

ワイラケイ、プロショップ前のボードには、敷地内に生息する数々の野鳥が紹介されていました。コースを歩いてみると、文字通り、野鳥の王国でしたよ。

ワイラケイ、プロショップ前のボードには、敷地内に生息する数々の野鳥が紹介されていました。コースを歩いてみると、文字通り、野鳥の王国でしたよ。

マッチプレーの初日は良い天気に恵まれました。全国大会に相応しく、ドライビングレンジのスケールも雄大でしたねぇ。

マッチプレーの初日は良い天気に恵まれました。全国大会に相応しく、ドライビングレンジのスケールも雄大でしたねぇ。


夕食後のルーティーンは、コースノートの整理とパットのストロークチェック。トーナメントの緊張を楽しむためには、ラウンド前の準備をしっかりと、ですね。

夕食後のルーティーンは、コースノートの整理とパットのストロークチェック。トーナメントの緊張を楽しむためには、ラウンド前の準備をしっかりと、ですね。

ワイラケイは野鳥と自然の美しさが見事でしたが、丘陵地の起伏を利用したコースデザインも本当に素晴らしかったです。

ワイラケイは野鳥と自然の美しさが見事でしたが、丘陵地の起伏を利用したコースデザインも本当に素晴らしかったです。


マッチを終えた後なので、笑顔は有りませんが。とりあえず、マッチプレー進出の記念に。マッチに残れたのは男女合わせて64人だけですから、良く頑張りました。

マッチを終えた後なので、笑顔は有りませんが。とりあえず、マッチプレー進出の記念に。マッチに残れたのは男女合わせて64人だけですから、良く頑張りました。

NZアマ決勝の日曜日、我々はタウポ ゴルフクラブの、センテニアルコースとタウハラコースで36ホールのプレーを楽しみました。

NZアマ決勝の日曜日、我々はタウポ ゴルフクラブの、センテニアルコースとタウハラコースで36ホールのプレーを楽しみました。


ホリデーハウスの豪華キッチン。ガスオーブンが3つ、ガスコンロが6つ、製氷機付き巨大冷蔵庫。そしてキッチンカウンターは、なんとホンモノの大理石でした。

ホリデーハウスの豪華キッチン。ガスオーブンが3つ、ガスコンロが6つ、製氷機付き巨大冷蔵庫。そしてキッチンカウンターは、なんとホンモノの大理石でした。

オセアニア最大の湖、レイク タウポといえば、トライアスロンのアイアンマンでしょうか。タウポは、季節を問わず、世界中からアドベンチャースポーツ愛好家が集まる街として知られています。

オセアニア最大の湖、レイク タウポといえば、トライアスロンのアイアンマンでしょうか。タウポは、季節を問わず、世界中からアドベンチャースポーツ愛好家が集まる街として知られています。


遠征の最終日は、タウポ湖からワイカト川に流れ込むフカフォールズを観光。そしてハミルトン ガーデンで世界各地の伝統庭園を鑑賞、散策を楽しみました。

遠征の最終日は、タウポ湖からワイカト川に流れ込むフカフォールズを観光。そしてハミルトン ガーデンで世界各地の伝統庭園を鑑賞、散策を楽しみました。

今回のオマケ。ジャックニュートンインターナショナル、団体戦2位のニュージーランド代表チーム。最終日17番のダボで個人戦優勝を逃した一磨は、超塩顏ですけど。(笑)

今回のオマケ。ジャックニュートンインターナショナル、団体戦2位のニュージーランド代表チーム。最終日17番のダボで個人戦優勝を逃した一磨は、超塩顏ですけど。(笑)


 

kobori

◆小堀亮三
1966年生まれ、神奈川県出身。中央大学仏文科を3か月で中退後、オフロードバイクのレースに参戦するために単身渡米、その後10年に渡り住み続けることとなる。UCSD卒業(カリフォルニア大学サンディエゴ校)。ニュージーランドの広大なオフロードトレイルライディングに魅せられ、2007年、妻、娘(当時8歳)、息子(当時5歳)の家族4人でニュージーランドへ移住し1年と半年後に永住権を取得。ふとしたきっかけでニュージーランドがゴルフ天国であることにも気づき、自身もどっぷりとはまり腰を痛めることに。今はゴルフに熱中する子ども達をサポートするかたわら、ジュニアゴルフNZを運営。
職歴   オフロードバイク業界でイベント企画運営をメインに輸入卸売、コラム執筆等、多岐に渡り30年。が、ゴルフに熱中する子ども達の影響と数々の幸運な出会いにより、一念発起、50歳でジュニアゴルフNZを開業する。現在はバイクとゴルフ2足の草鞋を履き、日本とニュージーランドを行ったり来たりの生活を送っている。
活動拠点 ニュージーランドでは南島のランギオラ。日本では群馬県の浅間高原、北軽井沢
趣味   家庭菜園とブログの更新(http://juniorgolfnewzealand.blog.jp)