【関西期待の女子プロ石川明日香のナイスショットしましょ】<1>


◆ドライバーショットのミスを防ぐ

 みなさん初めまして、石川明日香です。今年からレギュラーツアーに参戦しています。残り7試合となりましたが、賞金シード獲得を目指して全力で頑張って行きますので、応援よろしくお願い致します。今回は、私がドライバーショットで気を付けていることをお話しします。

 

①ターゲットの延長線上の30センチ先にスパットなどを見つけて立つ②おなかに力を入れながらゆっくりとテイクバックすると、右腰(または右のお尻)が開かず、しっかりと肩が回る③左ひじをしっかりと伸ばす
④インパクトまで左目でボールを見続けるとヘッドアップを防げる⑤インパクトではクラブヘッドを真っすぐ30センチほど前に動かすイメージ⑥フォローを取る位置によって球筋が変わる⑦体勢を崩さないフィニッシュが大切


 《1》アドレス 当たり前のことですが、ターゲットに対して真っすぐ立つことが大切。ティーグラウンドに立ったときに、まずはターゲットの延長線上の30センチ先にスパットなどを見つけ、そのラインにスクエアに立つようにしてください。また、練習場では、マットのラインに対してスクエアに構えるだけでなく、例えば、奥の右から2番目のポールに向かって真っすぐ立つなど、普段から目標物を変えて真っすぐに立つ練習をすることをお勧めします。

 

 《2》テイクバック おなかにグッと力を入れ、できるだけ我慢してゆっくりとテイクバックしています。この動きにより、手だけでひょいと早く上げるよりも一定のリズム感が生まれます。また、右腰(または右のお尻)が開かずにしっかりと肩を回すことができ、クラブがスムーズにインサイドから入るので、スライス防止にもなります。

 

 《3》トップ 左ひじがしっかりと伸びているかをチェックしてください。左ひじが曲がっていると、ダウンスイングで腕が体の近くを通る、いわゆるアウトサイドインになりがち。これではアマチュアの多くが悩むスライスになります。トップで左ひじをしっかりと伸ばせば、肩と左右の腕の間にできる三角形が崩れずに常に体とボールの距離が一定に保たれるので、ミート率がアップします。

 

 《4》ダウンスイング とにかくヘッドアップに気を付けましょう。ヘッドアップすれば右肩が下がるので、スライスをはじめ、ダフりやトップなどの原因となります。こんな時は、インパクトまで左目でボールを見続けてみてください。そうすれば頭の位置が動かずにヘッドアップを防いでくれます。

 

 《5》インパクト 無理にヘッドを返そうとするのではなく、しっかりと頭を残したまま、インパクトから30センチほど前にクラブヘッドを真っすぐに動かすイメージ。フェースを飛球線に対して真っすぐに打ち出すことができるので、方向性が安定します。

 

ドローは低く、フェードは高くするとよい

 《6》フォロー フォローで覚えておいてほしいことは、低い位置にフォローを取ればドロー系、高い位置にフォローを取ればフェード系のボールになるということ。これが分かれば、フックやスライスが出たときの対処法になるほか、球筋の打ち分けができるようになります。

 

 《7》フィニッシュ フィニッシュで体勢が崩れるのは、正しくボールをコンタクトできていない証拠です。ミート率を上げるためにもしっかりと止まったフィニッシュを取ることが大切です。(次回は飛距離アップのための簡単ストレッチ)

 

石川明日香(いしかわ・あすか)1997年9月24日、大阪府大東市出身。21歳。8歳からゴルフをはじめ、2016年にプロテスト合格。同年のステップアップツアー「山陰合同銀行Duoカードレディース」で初優勝。17年の同ツアー「ECCレディース」で2勝目。18年はQTからレギュラーツアーに出場し、賞金シードを目指す。161センチ、55キロ、血液型A。