【日本S】15年大会王者の石川遼は“下克上”での2度目の大会制覇を目指す


16番、ティーショットを見つめる石川遼

16番、ティーショットを見つめる石川遼

 ◇男子プロゴルフツアー 日本シリーズJTカップ<公式練習日>

 27日、東京・東京よみうりCC=7335ヤード、パー70

 前戦で30番手ギリギリで、2年ぶり10度目の出場権を獲得した石川遼(27)=カシオ=が、10番から9ホールの練習ラウンドを行った。穏やかな秋晴れの下、半袖姿で入念にグリーン周りのアプローチパターを確認して回った。

 「今週は4日間、2010年から使うエースパターで行く予定です。今年はグリーンがちょっと硬いです。天候も良いですし、例年よりも難しいんじゃないですかね。ここは速いグリーンになると一気に難しくなる。ぜひ大会2勝目を目指して頑張りたいですね」

 15年大会王者はグリーン周りをツアー通算15勝目へのカギに挙げた。29日の第1ラウンドは、4月に米ツアーのRBCヘリテージで、日本男子5人目の優勝を飾った小平智と今季3戦目となる同組対決だ。「今回は偶然ですからすごいうれしいですね。いつも年明けにゴルフしていたんですが、来年は小平さんが米ツアーに出るので、できないので」と話した。

 主戦場を6年ぶりに米国から日本に移して迎えた今シーズン。史上最年少で選手会長に就任した初年度の最終戦でもある。「来年1年は、自分にとっては新たな勝負の年と思っているので、すごい楽しみ。今年はバタバタしてしまったが、来年は早々にこの試合(日本シリーズ)出場を決められるように、と思いますね。(前戦の)カシオワールドオープンでああいう思いをするのは結構、プレッシャーもあったな、と。自分では何もできてなくて、自力でつかんだ訳ではなくて。これも良い経験ですね」。酸いも甘いも経験した27歳は、今年最後のツアー大会を良い形で締めくくり、来季への足掛かりにする。

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