【日本S】変則スウィングの韓流プロ崔虎星 愛称の「虎さん」を「変人」と勘違いしていた…プロアマ戦


11番、ティーショットを放つ崔虎星

11番、ティーショットを放つ崔虎星

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ(29日から4日間、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 28日はプロアマ戦が行われ、変則のフィッシャーマンズ・スウィングで注目を浴びる崔虎星(チェ・ホソン、45)=韓国=が、「虎さん」と呼ばれる愛称に一時、複雑な心境になっていたことを明かした。日本語で「トラサン」と発音する愛称だが、「韓国語でも似たような発音の言葉があって。それが『変人』を意味していたので」。複雑な心境になったようだが「後になって日本で愛されている映画の主人公と同じだと分かって、いい意味なんだなとすごくうれしくなった」と笑った。

 前週のカシオワールドオープンで通算2勝目の今季初優勝。5年ぶり2度目の日本シリーズJTカップ出場権を得た。変則打ちが注目され、愛嬌(あいきょう)たっぷりの人柄に人気も急上昇。「カシオワールド」の優勝を「マグロを釣ろうと思っていたら、クジラが釣れてしまったよ。優勝が信じられなくて頬を何度もつねったよ」と、サービス精神たっぷりに両頬を何度もつねる演技まで披露した。

 韓国南東部の港湾都市・浦項で生まれ育ち、水産高校卒業後に地元の水産加工工場に就職。20歳の時、マグロの解体作業中に右手親指の一部を切り落とす事故に遭った。その後、ゴルフ場に勤務したことから25歳でクラブを握り、プロを目指して独学でゴルフを学んだ。「若い頃はこんなスイングじゃなかったんだけどね。毎年毎年、試合を重ねているうちに今のスイングになって。変なスイングと見られているけど、実はインパクトの瞬間は中心(の軸)が保てているんだよ」

 前回19位だった5年ぶりのコースは、27日の練習ラウンドとこの日のプロアマ戦で確認し、「ショットが本当に大事。パター次第でスコアが動くと思う」との感触。支持してくれるファンに答える健闘を誓い、「心の中ではいつもクジラを狙ってる。骨が折れるまで頑張ります!」と元気よく意気込んでいた。

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