【日本S】日テレ、名物18番ホールに国内スポーツ中継史上初「マルチ弾道システム」導入


初導入される「リアルタイムマルチ弾道システム」(日テレ提供)

初導入される「リアルタイムマルチ弾道システム」(日テレ提供)

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ(29~12月2日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは29日、東京・稲城市の東京よみうりCCで開幕する。今大会を中継する日テレが、国内スポーツ中継史上初の「マルチ弾道システム」を名物ホールの227ヤードの18番パー3に初導入することが28日、分かった。ティーグラウンドの後方とホールの側面からの弾道を瞬時にお茶の間に届け、男子プロのすごさとそれぞれの難関18番の攻略法を伝えていく。

 幾多のドラマを生んできたツアー屈指の超難関ホールで、最先端の放送技術が初導入される。「リアルタイムマルチ弾道システム」は30日の第2ラウンドからベールを脱ぐ予定だ。18番パー3のティーグラウンドの真後ろからと、真横からの弾道の映像を瞬時に中継。すり鉢状の“観客席”に囲まれた急傾斜のグリーンに、着弾するまでのボールの軌道を色をつけた矢印のような線でお茶の間に届ける。

 各選手が、どういう球筋でグリーンを捉えて狙ったのかが、立体的につかめるようになる。真後ろ、真横2つの弾道を並べて放送する案なども出ているという。日テレの椿亮輔ディレクターは「今まで見たことのない映像になると思います。いろんな選手の弾道も比較できます。低いところから高くふけ上がっていく、男子ならではの力強い弾道を視聴者の方にご覧いただきたい」と期待を込めた。

 4年連続出場で賞金ランク1位の今平周吾(26)は「面白いですね。スイングだけじゃなく弾道も見てもらえるのは。試合会場と同じ臨場感を味わえると思いますね」と歓迎した。15年大会王者の石川遼(27)はこの日、報道陣の前で「18番はバーディーを狙います」。奥から手前にかけて急激な下り傾斜で硬く、速いグリーンに対して果敢に挑む高弾道ショットの軌道に注目だ。

最新のカテゴリー記事