【日本S】石川、深いラフを警戒「ここまで難しいよみうりCCはないですね」


半袖でプレーする石川

半袖でプレーする石川

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ(29~12月2日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 30番手ギリギリで2年ぶり10度目の出場権を獲得した石川遼(27)=カシオ=が、プロアマ戦で調整した。気温は18度まで上昇する例年にない暖かさの中、石川は17番からセーターを脱ぎ、半袖1枚でプレーした。「ラフは今までで一番深いですね。(芝は)密集していて上に伸びていて。暖かさもあって、ここまで難しいよみうり(CC)はないですね」と驚きを隠せなかった。

 13番パー4の左バンカーからの第2打では、同組のアマチュアにバンカーからのアプローチを熱血指導。15番パー4では、指導が生きて、アマチュアがバンカーからピン4メートルにつけると「ナイス、ショーット!」と叫び、手をたたいて喜んだ。

 プロアマ戦のラウンド後には表彰式が行われ、石川組は9アンダーで全体の7位に入った。優勝は11アンダーで、小平智(29)=Admiral=組だった。式の後半には選手会長としてあいさつし、「日本シリーズから世界に羽ばたく選手が出てくるといいですし、個人的にもそうなりたいです」と抱負を語った。さらに「きょうの(プロアマ戦の結果)で言うと、7位までの選手に優勝の可能性があるのではないですかね」と予想すると、場内は爆笑の渦に包まれた。

 今大会は9度の出場で1ケタ順位は6度。日没までパットの確認を行い「(30番手で)滑り込んだ人が一番不利なわけではないし、みんなイーブンパーからのスタート。まずはあしたかなという感じです」と石川。最終戦での下克上でツアー通算15勝目をつかみにいく。

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