◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ第1日(29日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
賞金ランク1位の今平周吾(26)=フリー=は7バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの68で首位のヤンと3打差の7位と、好スタートを切った。1番で3メートルを決めてバーディー発進すると、3番でも2メートルのバーディー、6番パー5は第2打をグリーン左エッジまで運んで楽々とバーディーを奪い、この時点で、序盤につまずいたショーン・ノリス(南アフリカ)を7打差離した。
しかし、7番で3メートルのパーパットを決めきれずに初ボギーをたたくと、10番はティーショットを右に曲げるダブルボギー、11番もボギーとし、一度後退した。それでも12番でチップインバーディーを奪うと、14、16、17番とスコアを伸ばし、最終18番のパーセーブこそ逃したものの、本人も及第点を与える上々の滑り出しとなった。
「初日としては良かった。前半は良い流れで来てたけど、10、11番で全部吐きだしてしまい、流れが悪くなってしまった。前半ティーショットがつかまっていて、それを嫌がってドライバーショットがあまり安定しなかった。(12番に)チップインがあって何とか立て直せた」と、うなずいた。一方、賞金ランク2位で優勝が最低条件のノリスは5オーバーで29位の最下位発進、首位とは10打差で逆転は絶望的に。この状況にも、今平は「賞金王は結果的に最後についてくるもの。終わるまでは気にせず、この試合に集中して優勝するために頑張るだけ」と落ち着いて話した。
この日は婚約者の若松菜々恵さん(22)が18ホールをついて歩いた。昨年5月の関西オープン初優勝時にキャディーを務めた経験もある若松さんは、今平がバーディーを奪うと、拍手を送り、プレーを見守った。