男子プロゴルフで昨季の日本ツアー賞金王・今平周吾(26)=フリー=が9日、「特別招待」で4月のメジャー初戦、マスターズ(米ジョージア州オーガスタナショナルGC)初出場が決定した。大会を主催する同GCが現地8日付で発表。日本人では小平智(Admiral)、松山英樹(LEXUS)、アマチュアの金谷拓実(東北福祉大2年)に続き4人目となる。
10日(日本時間11日)開幕の米ツアー、ソニーオープン(米ハワイ州ワイアラエCC)に出場する今平は、常夏の島で正式発表を聞いた。9ホールの練習ラウンド後に「急に出られることになってビックリしました。(人生で)一番うれしいですね。夢でした」と目尻を下げた。約1週間前に主催者から「(招待状を)これから送ります」とマネジメント会社にメールが届いたという。その後は自宅に電話もあったが「英語で全然分からなかったです」と苦笑いで明かした。
慣例として日本ツアーの賞金王が特別招待を受けてきた歴史もあるが、同資格での日本人の出場は13年の石川遼以来だ。現在は世界ランク53位。2、3月の世界選手権シリーズへの参戦予定は変えず「できればマスターズに出る時に50位以内に入りたい」と意気込む。婚約者の若松菜々恵さん(22)も帯同予定で、最高の婚前旅行となりそうだ。
◆マスターズの主な出場資格 歴代優勝者、前年大会12位以内、過去5年のメジャー優勝者、前年末の世界ランク50位以内、大会前週時点の同50位以内、前年マスターズ以降の米ツアー優勝者、特別招待などがある。4大メジャーで唯一、毎年同じコースで開催される。日本勢4人の出場は02、03、11、17年大会と並び最多。01年の伊澤利光と09年の片山晋呉の4位が日本勢最高。優勝者には、オーガスタナショナルGCの会員の証しのグリーンジャケットが贈られる。