【関西期待の女子プロ石川明日香のナイスショットしましょ】<5>


 今回は、つま先下がりのライの克服法を話したいと思います。つま先下がりのライは、前回話したつま先上がりの反対の球筋、つまり右に球が出やすくなります。だからといって右に行くのを嫌がり、左を向いてスタンスを取るのはNG。左に向けば向くほどクラブはカット軌道に入りやすくなるので右にスライス、またはシャンクも出やすくなります。

 

 気を付けるのはまず、左足体重のまま体重移動をしないこと。斜面で下半身がぐらつきやすいので、左足体重でしっかりと下半身をロックしましょう。

 

真ん中にボールを置くとフェースは開かない

ボールを左に置くとフェースが開き、右に出やすくなる

 次に、ボールを置く位置です。ボールを真ん中よりも左に置くと、フェースが返りやすく、つかまるとされていますが、つま先下がりの場合はクラブがボールに届きにくくなり、打ちに行こうとするため自然とフェースが開きます。これも右に出る原因となります。
 ボールの位置は真ん中でOK。左足体重でハンドファーストになっているぶん、真ん中でボールをコンタクトしても、フェースはスクエアないしは、ややかぶって入るので、右に出ることはありません。

つま先下がりのライでは左足体重でクラブを長めに持つ

 最後に、つま先下がりのぶん、いつもと同じグリップだと球にコンタクトしにくいので、クラブは少し長めに持つこと。そのぶん、飛んでくれます。スイングが少しコンパクトになりますが、番手はいつも通りでOKです。(次回は状況別バンカー脱出法)

 

石川明日香(いしかわ・あすか)1997年9月24日、大阪府生まれ。21歳。8歳からゴルフを始め、2016年プロテスト合格。同年のステップアップツアー「山陰合同銀行DUOレディース」で初優勝。17年の同ツアー「ECCレディース」で2勝目を挙げる。18年はQTからレギュラーツアーに出場し、賞金シードを目指す。身長161センチ、体重55キロ、血液型A。