【関西期待の女子プロ石川明日香のナイスショットしましょ】<8>


深いラフに入った時は少し右を向いて構え、アウトサイドイン軌道でスイングしよう

 打てども打てどもラフからラフへ。深いラフにつかまり、スコアを崩した経験はありませんか? 今回は、深いラフから簡単に脱出できる打ち方を教えたいと思います。

 

 まずは構えに注意。ラフが深いとクラブフェースが芝に負けて被ってしまうので引っかかります。それを想定してターゲットよりはやや右に向きましょう。ここで気を付けることは、クラブフェースを開いて(寝かせて)構えること。そうすることで芝への抵抗が軽減されるので、うまく脱出できます。

 

 次に打ち方。深い芝の場合、ボールに直接コンタクトできなければ、芝に負けます。そんな時はアウトサイドインで振りましょう。極端に言えば大根切りでもOK。インサイドアウトに比べて上からフェースが入りやすいので芝の抵抗が少なくなり、ボールを直接打つことができます。

フェースを開く(寝かす)と抜けが良くなる

ただし、少なからず芝がボールとフェースの間に入るので、スピンがほどけたフライヤーになります。それを加味した距離感を養うことが大切です。

 

 最後に、番手選びについてです。当然ですが、ラフに沈んでいる場合は芝に負けることを考えて一番手は上げましょう。逆に芝に沈んでいない場合は、先述のフライヤーになる恐れが高いので一番手下げるなど、ボールの状況に応じた番手選びが必要とされます。(次回は、悪いライからのアプローチとガードバンカーからの楽々脱出法です)

 

石川明日香(いしかわ・あすか)1997年9月24日、大阪府生まれ。21歳。8歳からゴルフをはじめ、2016年プロテスト合格。同年のステップアップツアー「山陰合同銀行DUOレディース」で初優勝。17年の同ツアー「ECCレディース」で2勝目を挙げる。18年はQTからレギュラーツアーに出場し賞金シードを目指す。161センチ、55キロ。血液型はA。