SECニュージーランドPGA選手権(ニュージーランド/ペガサスゴルフ&スポーツクラブ)が現地時間3月10日に閉幕した。日本ツアー5勝のデイビット・スメイルら並みいるプロを押しのけて優勝したのは、地元の高校に通う17歳の小堀一磨くん。
ゴルフ報知でコラム「ニュージーランドのJrゴルフ留学事情」を執筆中の小堀さんのご子息である。快挙を成し遂げた一磨くんから本サイトに喜びの声を届けてくれた。
一磨くんが大会に出場するきっかけは17年、ビクトリア・ジュニア選手権に優勝し翌18年のビクトリアオープンに出場したことが縁。(結果は予選落ち)同大会が豪PGAツアートーナメントだったことでエントリーが可能となった。但し本戦出場にはマンデートーナメントからの勝ち上がりが条件。当日はスタートホールから3連続ボギーと「嫌になった」そうだが、最後は通算7アンダー、65の堂々1位で見事本戦への切符を獲得した。
Q:優勝はラウンド中に意識しましたか?その時の心境と会場の雰囲気をお聞かせください。
一磨:優勝することに集中はしていませんでした。自分の実力を出し切ることだけを考えていて、その出し切った僕の実力が、トッププロ達と比べてどれぐらいなのかに、とても興味が有りました。
優勝の確信を得られたのは、最終日の16番で105メートルのウェッジがタップインに寄った時です。
本当に多くのギャラリーの前でプレーをしていて、地元の人達が大きな声援を送ってくれました。その応援がとても嬉しかったです。残り2ホール、一打、一打、最後までしっかりとプレーに集中しようと思いました。
Q:優勝してみて率直な感想をお聞かせください。
一磨:マンデーを7アンダーで通過できた時に、自分のプレーの調子が良いことに気付くことが出来ました。マンデーと同じ(質の)プレーをすることが出来れば、アマチュアの自分でも勝つチャンスは十分にあると思っていました。
そうは思っていましたが、実際に勝ってみると、今まで味わったことが無いような喜びがこみ上げてきました。
Q:優勝できた勝因は何でしょう?
一磨:自分自身、そして自分のゴルフを、信じることが出来たことだと思います。自分を信じられると、コースマネージメントに余裕が生まれます。その余裕があったので、コースマネージメントのエラーが4日間を通して、ほとんど有りませんでした。
それが、全てだと思います。
Q:日本でも活躍中のプロゴルファーも多数出場していましたが、何か祝福の言葉はかけられましたか?
一磨:2位のデイビッド スメイルが、「素晴らしいゴルフだったよ」と褒めてくれました。3日目に一緒にプレーしたジャック ウィルソンも「君のプレーを間近で見られて楽しかった」と声をかけてくれました。2人とも、ニュージーランドとオーストラリアのスターなので、勝ったことよりも、その2人の言葉の方が嬉しかったです。
もちろん、SIRボブ チャールズからトロフィーを受け取り、「おめでとう」と握手してくれた時は、最高の気分でした。
Q:今後の進路についてお聞かせください。
一磨:僕が望むのであれば、(宣言をして)プロになることが出来ます。プロになれば、2年間のオーストラリアツアーのカードをもらえます。でも、まだプロには転向しません。
今年の12月に高校を卒業するので、来年からはアメリカかニュージーランドの大学へ進学して、ファイナンスの勉強をしながらゴルフを続けていこうと思っています。
Q:今後の抱負をお願いします。
一磨:まずは、高校を無事に卒業出来るように、勉強を頑張ります。(笑)
ゴルフについては、今年の12月にオーストラリアでジュニア プレジデンツカップが開催されるので、インターナショナルチームに選んでもらえるように、WAGR(世界アマチュアランキング)のランキングを上げられるように、しっかりと結果を出していきたいと思います。
将来はプロゴルファーになって、アメリカか日本ツアーでプレーすることを目標に頑張っています!