吉本ひかる、自己最高2位で賞金ランク8位上昇 「黄金世代」初勝利も見えた 


18番、ホールアウトした比嘉真美子(右)と笑顔で抱き合う吉本ひかる

18番、ホールアウトした比嘉真美子(右)と笑顔で抱き合う吉本ひかる

 ◆女子プロゴルフツアー KKT杯バンテリンレディス 最終日(21日、熊本空港CC=6428ヤード、パー72)

 首位と3打差の7位から出た吉本ひかる(20)=マイナビ=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算7アンダーで自己最高の2位に入った。今季のトップ10入りは4度目でツアー最多。1998年度生まれの「黄金世代」は賞金ランク8位に急上昇し、初の賞金シードに大きく前進した。韓国の李知姫(40)=フリー=が8アンダーで2年ぶりの通算23勝目。

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 7位から猛追し首位に並んでホールアウトした吉本は、プレーオフに備え練習グリーンに向かった。しかし約25分後、最終組の最終18番で李がバーディーを奪い、勝負あり。「待っている間、緊張しました」と苦笑いを浮かべた。

 優勝こそ逃したが、3月のTポイント×ENEOSの4位を超え、自己最高の2位。トップ10入りは今季7戦目で早くも4度目。韓国の申ジエ(30)=スリーボンド=と並びトップだ。獲得賞金は1926万6000円と昨季の自身(440万5000円)の4倍以上。昨季の賞金シード獲得ライン(賞金ランク50位、2222万1100円)にも迫ったが、目標はもっと大きい。「もうちょっとかみ合えば優勝も見えてくる」

 平均飛距離は220・50ヤード(95位)にとどまるが、手堅いプレーが持ち味の「黄金世代」。勝みなみ、畑岡奈紗、新垣比菜、大里桃子、河本結に続き6人目の優勝者となる可能性は十分だ。152センチ、53キロと小柄ながら、ツアーでの存在感は日に日に大きくなっている。(竹内 達朗)

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