B・ジョーンズが3季ぶりV「来年が最後かと思っていた」


優勝カップを手にするB・ジョーンズ

優勝カップを手にするB・ジョーンズ

 ◆男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ最終日(21日、三重・東建多度CC名古屋=7081ヤード、パー71)

 平成最後の試合は2打差の4位から出た、B・ジョーンズ(オーストラリア)が1イーグル、5バーディーの64で回り通算15アンダーとし、逆転で通算15勝目を飾った。16年ANAオープン以来、3シーズンぶりの勝利となった。

 ジョーンズは「信じられない気持ちです。オフに『あとどれくらいプレーするんだ?』と聞かれ、来年くらいまでかなと思っていた。でも、今日勝ったから分からなくなったね」と語った。2000年からプロ生活を本格的に初めて約20年近く、欧州、アジア、北米、南米などを転戦してきた。「自分の国から出て行って他の国でプレーすることが成長につながる」と話す一方、「いろんな変化もあって、子供の成長もある。だからそう考えていた」と心境を明かした。

 大会中は背中痛を抱えながらも、19日のラウンド後に針治療を受けたそうで、最終日は得意のショットを軸にロングパットも決め、見事な逆転劇を演じた。1番、6番は12メートルのバーディーパットをねじ込み、4番パー5は4アイアンの第2打をピン3メートルに運びイーグルを奪った。ベストスコア64を記録し「スマートにプレーできた。15、16、17番でバーディーパットを決めたら、もう少し余裕を持てたけど。オフにパッティング練習をして、信じてプレーした成果が出た」と喜んだ。

 「引退して何をするつもりだったのか?」との質問には「日本語を学びたいと思っている」と答えた。「(母国に)帰ると2人の子供の世話もあり、なかなか時間が取れない。シーズン中は(語学をやると)脳が混乱してしまうから、ゴルフに集中するためにやっていない」という。「長年日本にいて、あまりできないのはちょっと恥ずかしい」と苦笑いした。

 今大会は「平成最後のトーナメントチャンピオン」の称号が掛かっており、日本人選手は気合が入っていた。ジョーンズは「日本人の友達と食事をした時にそれ(元号が変わること)は知っていた。でも、外国人だから。ゴメンネ」と、笑みを見せながらおどけた。

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