【古閑美保の目】首位タイ浮上の渋野日向子、ショットのキレ圧巻


古閑美保

古閑美保

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアーワールド・レディス サロンパスカップ 第3日(11日、茨城・茨城GC東C、6560ヤード=パー72)

 1打差の2位から出た渋野日向子(ひなこ、20)=RSK山陽放送=が6バーディー、ボギーなしで連続ボギーなし記録を38に伸ばした。66をマークし、通算11アンダーで韓国のペ・ソンウ(25)と並ぶ首位タイに浮上。4月フジサンケイレディスで自己最高2位に入り、今一番、波に乗る黄金世代が、史上13人目となるメジャーでのツアー初Vを狙う。

 渋野さんの最大の強みは高い球を打てることです。ヘッドスピードが速くてスピンもかけられる。このコースは花道が狭く小さく硬い砲台グリーンが多いので、高い球じゃないとバーディーチャンスにはつきません。前半はショットのキレが素晴らしかった。

 現時点での飛距離は平均的ですが、身体能力も高いので、もう少し飛ばせそうな感じがあります。基本的にはドローボールが多いですが、たまにフェードも打っていた。引き出しの多さを感じるし、まだまだ伸びしろがあります。

 最終組は吉田さんを加えた3人での優勝争いになりますが、安定しているのはペさん。渋野さんは、長いパットが入るかがカギになります。吉田さんはアプローチとパットで粘りましたが、ショットの精度が足りなかった。メジャーの最終日最終組は大きなプレッシャーがかかりますが、今回は誰が勝っても初優勝。後続にメジャー優勝経験のある実力者がいないことも追い風になります。(2008年賞金女王)

最新のカテゴリー記事