石川遼、6・6日本ツアー選手権で復帰へ…腰痛で中日クラウンズ棄権から1か月


復帰が決まった石川遼

復帰が決まった石川遼

 腰痛で離脱中の石川遼(27)=カシオ=が、国内男子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦、日本ツアー選手権森ビル杯(6月6~9日、茨城・宍戸ヒルズCC)で、約1か月ぶりに復帰する予定であることが28日、分かった。この日までに出場登録を済ませた。新元号・令和になって初のメジャーで、ツアー通算14勝を誇る選手会長の雄姿が見られそうだ。

 夏のような最近の陽気にも押され、心配されていた石川の状態が上向いてきた。4月に腰痛を発症。国内開幕戦を欠場し、急ピッチ調整での復帰戦となった5月2日の中日クラウンズ第1ラウンド(R)8番で、第1打を放った際に痛みが再発した。「ねじったというか、ひねったというか。急に炎症が起きた感じです」。歩くのもままならず、翌日の第2Rはプロ12年目で初となる棄権を決断。常にファンを大事にしてきた27歳も「プレーするだけじゃなくて、勝たないといけない」と万全な状態で戻る強い覚悟を示していた。

 その後は日本ツアー3試合を欠場。その間、杉並学院高で2学年後輩の浅地洋佑(25)=フリー=が、アジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップで悲願の初優勝を飾った。その雄姿が石川にとって“良薬”となったようだ。関係者によるとケアに励み、腰の状態は順調に回復したという。既に球打ち練習や、予防に向けた腰回りの筋力をつけるトレーニングなども再開。試合に出られる状態まで戻ってきた。

 日本ツアー選手権は、ツアー選手NO1を決める大舞台。歴代最多94勝の尾崎将司(72)=I.S.T=、欧州ツアーを主戦場とする通算14勝の谷原秀人(40)=国際スポーツ振興協会=も出場登録した。石川の元気な姿が見られることを多くのファンが待望している。

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